二十四節気 立冬

11月7日は立冬。 二十四節気では11月7日から11月21日の期間が立冬で、暦の上ではいよいよ冬の始まりです。 立冬・小雪・大雪・冬至・小寒・大寒と6つの節気が冬に区分されます。

久々に登場!水彩色鉛筆で描いた太極陰陽図と二十四節気

これから冷えて寒くなっていくのか・・・と思うと、来年2月の立春が待ち遠しくなってしまいますね。 実際にはまだまだ秋の紅葉を楽しめる時期でもあります。 四季の移り変わりを感じながらゆったり過ごす時間を少しでも持ちたいものです。

大仙堂の窓から見える古墳の様子も少しずつ秋冬に向かっているような気がします。 夏は古墳の樹木の葉っぱから光が発散されている感じでしたが、落ち着いた色合いとなってきています。

冬の過ごし方、養生については、先週の池田玲子先生のblog今週のお花で紹介されていますので、ご覧くださいね。

私からは食べ物のご紹介! 夏から秋にかけて収穫されるサツマイモやカボチャ。いずれも収穫後すぐは水分が多く含まれているので、2週間以上追熟させたほうがホクホク甘味がでてくるそうです。 サツマイモもカボチャも胃腸を助け、元気の「気」を補ってくれる食べ物です。これからの季節にもうまく取り入れたい食材ですね。

お米はいつもの水加減で、そこにサツマイモ丸ごと投入し炊飯器のスイッチオン。炊き上がったら写真のように崩してご飯と混ぜていただきます。すごーく美味しいですよ。

今回もお読みいただきありがとうございます。寒くなっていく季節ですが、どうぞお元気でお過ごしくださいね。 【鍼灸大仙堂治療家:熊本 和】

二十四節気 霜降

霜降(そうこう)は、二十四節気の第18、
寒露から数えて15日目ごろ。

露(つゆ)が冷気によって霜(しも)となって降り始めるころ。
秋が一段と深まり、朝霜が見られる。

朝晩の冷え込みが厳しくなり、日が短くなったことを実感。
嫌いではないですけど、あの独特のニオイというか鼻を通る感覚、物悲しくなりますよねぇ。

初霜の知らせが聞かれるのも大体このころだそうで、楓や蔦が紅葉し始める。
この日から立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼ぶ。

早速脱線しますが、この”木枯らし”の由来や意味は色々あるみたいで、

  • 葉っぱのない木がすりこぎで、葉を落とすのは木枯らしという連想からきている。
  • 葉っぱを落とし木を枯らすほどの風から木枯らしと呼ばれるようになった(この“枯らす”は、花や葉が変色したり落ちたりという意味合い)。
  • 木嵐(きあらし)が訛って、木枯らしになった。
  • 女房詞では木枯らしはすりこぎの意。また女房詞とは、室町時代に宮中に仕えた女房が使い始めた隠語が一般化したもの。
  • お財布、懐事情が閑散としているという意。

古人達のこういうワード遊びってなんか良いですよね、現代でいうシャレ、ダジャレ的な感じで。。。。

さらに二十四節気を5日ずつに分けた七十二侯(しちじゅうにこう)では、
霜始降、霎時施、楓蔦黄に分けられる。

初侯 10月23日~10月27日頃

霜始降(しもはじめてふる)

氷の結晶である、霜がはじめて降りる頃。昔は、朝に外を見たとき、庭や道沿いが霜で真っ白になっていることから、雨や雪のように空から降ってくると思われていました。そのため、霜は降るといいます。


山口県に滞在してた頃、よくこの霜が着いた草に足を取られたものです。笑
そのおかげか、今は見る影もないですが体幹良かったんですよー、10代の頃は。。。

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次侯 10月28日~11月1日頃

霎時施(こさめときどきふる)

ぱらぱらと通り雨のように雨が降りはじめる頃。雨が降ったかと思えば、すぐに青空が顔を出します。
初時雨は、人々や動物たちが冬支度をはじめる合図だといわれています。

最近の雨は、パラパラなんて可愛らしいもんじゃないですよね、
大袈裟な表現やなぁと感じていた「バケツをひっくり返したような」という雨、何度かくらいましたよね今年。。。

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末侯 11月2日~11月6日頃

楓蔦黄(もみじつたきばむ)

もみじや蔦が色づいてくる頃。葉が赤色に変わることを「紅葉」と呼び、銀杏のように黄色に変わることは「黄葉」と呼びます。また、秋の山が紅葉することを「山粧う(よそおう)」といいます。

よそおう、装う、粧う。同じ言い方でもこういう日本語の使い分けや、当て字的な使い方をする古人のセンスたるやと思います。

語彙力があるように装うてもすぐにチョンバレ←、ワタクシの文章力ね。笑

読んでいただき感謝です!

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さてさてこの二十四節気の文字通り霜降どんどん寒さが増し、

足元は完全に冬です。

下が冷えると気が上に持ち上がりやすくなります。

これはよく例えられるのが、溜め置きしていた湯船、上表面は暑いが下は冷めたいってやつ。真冬に入ったらアカンやつ。

人の体もやはり外が寒ければ下から冷えは来ますのでしっかりと全身の湯をかき混ぜるイメージでこの初冬(初秋)に臨んでみても良いかも!?

食べて(気を補って)、動いて(気を動かして)、出す(余分な気の排出)、休む(気を整える)

どれも過不足なく、しっかりと自分の体に耳を傾けお過ごしください。

それではまた👋

[治療家 矢野慎也]

あ、今回はちょこっと東洋医学はお休みです。

二十四節気 寒露

「寒露(かんろ)」は、“二十四節気”の17番めにあたる節気で、毎年10月8日ごろ〜10月23日ごろ(次の節気「霜降」の前日)までを言います。


昼が短くなり夜が長くなっていくのを感じる頃、朝晩の空気が冷たく感じられる季節🌾

朝露が冷たい外気に晒されて凍ると霜が下りますが、その直前の時期もしくはその露のことを寒露と言います。
漢字だけ見ると、寒さが厳しい時期を想像してしまいますが、実際には寒さが本番を迎えるその少し前、朝晩になるとそれまでとは違う冷たい空気を感じるようになる時期と考えてよいでしょう。
農家にとっては、寒露の時期はまさに収穫の最盛期🌾✨
稲刈りの繁忙を極める時期。

新米の美味しい季節です🍚🍙
栗ご飯も美味しい季節🌰🍚😋

また、空気が澄むことから、月や星を眺める絶好のシーズンで、10月13日頃には 中秋の名月(十五夜)の次に美しいと言われている
「十三夜」が見られます🌕

またこの季節は、私の大好きなコスモスの花が各地で咲き乱れる時期。
今年も少し遠出をして、満開のコスモスを見に行けたらいいなと思っています💕

【大仙堂治療家 池田玲子】

二十四節気 秋分

 2021年の「秋分」は9月23日。国民の祝日にもなっているので、みなさんご存知の日ですね。二十四節気では、一年間を24節に区切って第16節目が「秋分」にあたります。立春(2月3日~)から数えて、もう一年の3分の2なんですね。  

 秋分は昼夜の長さがちょうど同じくらいになり、これからは少しずつ昼間の時間が短くなります。日暮れが早くなってくるとなんだか気ぜわしくなりますね。 自然界の陰陽のバランスも陰>陽となっていきます。  

鍼灸大仙堂の窓から見る古墳。空が秋っぽくなってきたような。。。(9月22日撮影)
古墳の足元というか、古墳の手前の阪和線レール沿いに彼岸花!!(9月22日撮影)秋分らしい風景!
阪和線の車窓からみた空。まだ夏の余韻も。。。(9月22日撮影)

 この時期の養生として、昨年の鈴木先生の秋分のblogでも紹介されていましたが、 肺や体を潤す作用のある食べ物を取る事を私もオススメしたいと思います。 

 秋に旬をむかえる柿、銀杏、木耳、青梗菜、、落花生などが体を潤す作用を持っています。  

 ブログでオススメするからには私も食べてみなくては。。。と柿、をいただきました。

 は熱を収めて、のどの渇きを解消してくれる性質があります。  

 東洋医学的には、以下の働きも期待できるようです。  

【生津潤燥】唾液の生成を促進、乾燥した体を潤す  

【清熱化痰】毛細血管の循環障害を改善  

【除消渇】 糖尿病の症状を改善

 ただし、は「寒性」の働きをもつため、普段から冷え性で、よく腹痛がある方には残念ながらあまり合いません。まあ、どんなタイプの方でも食べ過ぎは要注意です(^_-)-☆   参考文献:梁晨千鶴著『東方栄養新書』メディカルユーコン

 最後に ♪梨のおやつ♪ をご紹介します。  

もう2回もつくりました♪

 普通、生でいただくことが多い梨ですが、生姜・黒胡椒(ホール)・水で煮ると、これまたスパイスのさわやかな辛みと梨の自然な甘味でとっても美味しくなります。冷やしていただいても美味しいですが、胃腸の弱い方だと冷やさずに食してみてくださいね。

【鍼灸大仙堂治療家:熊本 和】

二十四節気 白露

こんにちは👋

9/7は白露(はくろ)

即座にお酒の名前!と思い出すのは昔の名残?
飲んだことはないですけどね(実は、あのお酒の呼び名は「しらつゆ」)

 

さ、それはさておき、白露は二十四節気の第15節、

処暑より数えて15日目、9月8日頃だそうです。

この頃は夜中に大気が冷え、大気中の水蒸気が露となり、草木や樹木に朝露が宿り始める

太字の部分重要です。最下記へ)

降りた露は光、白い粒のように見える様から白露という名が付いたそうですね。

日中の暑さも和らぎ、だんだんと秋の気配。

さらに二十四節気を5日ずつに分けた、

七十二侯しちじゅうにこうでは白露から最初の5日間を、草露白、鶺鴒鳴、玄鳥去、に分けられる。

 

草露白(初候9/7〜9/11頃)

草の上に降りた朝露が、朝の空気の中で白く見える時期。

読んだ字のごとく。

山の方で宿泊した日(研修とか遊びでとか)なんて早く目覚めませんでした?

私は100%明るくなり出した頃に自然と目覚めて、周りを起こさないようにソッと抜け出して、白く霧がかって少し肌寒い外で一人その空間を楽しむことが好きでした。

 

鶺鴒鳴(次候9/12〜9/16頃)

セキレイ鳴く

鶺鴒(セキレイ)は、川辺を好む鳥です。鶺鴒は秋の季語でもあります。鶺鴒が鳴きはじめる時期です。

鶺鴒は昔東北、北国に多く分布しておりましたが、近年は近畿各地に生息域を広げ、鳩、スズメに紛れて見かけることもしばしば。

この鶺鴒、種類がありますが主にはハクセキレイ、セグロセキレイとがいるようで、見分け方は目の下が白か黒か、なのですが、見たらなんとなくこっちが白やな、こっちがセグロやな、とわかります。

なんといってもその特徴的な行動として、尻尾を“ぴこぴこ”と動かしまるでバランスを取りながら動く姿!嗚呼、その鳥おるおる!となった人も多いはず(普段何気に鳥を見ていたら)

尾っぽぴこぴこ、ハクセキレイ

 

玄鳥去(末候9/17〜9/21頃)

つばめ去る

春先に日本へ渡ってきて子育てを終えたつばめが、秋になり越冬するために東南アジアのほうへ海を渡っていく時期です。

昨今は台風で東南へ渡るもの大変になっているのでは!?(渡り鳥やからそれぐらいわかっているか…)

ひえーーーん(飛燕

 

 

トータルとして白露の時期とは気温が下がり、陽(夏至:陽の極み)から陰へ気(全て)が変化する時期、動植物たちも毛の生え変わりやねぐらを変えたり季節に沿って変化を見せ始める時期。

人もまた当てはまります。

日中暑い暑いと感じていても朝晩はもうだいぶ寒くなっています、気候の変化に気づかずまだ暑いものだと思い込み、薄着、過度な冷房はこれまでの夏の疲れに加え、蓄積された体の冷えへと繋がり、、、

そろそろ冷やすならしっかりと温めることも重要。

かつ、この夏あまり汗らしい汗をかけてない方も是非、風呂にて発汗を!

と感じた“2021夏”

(ちなみに夏らしいことカットスイカを食べたくらいで終わってしまいました。笑)

ではでは👋

[治療家 矢野慎也]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょこっと東洋医学」

白露での、“大気中の水蒸気が〜”

これ、東洋医学の五行にある「金から水が生まれる」ってやつなんですよ。

自然界で、が目に見えて出来上がる、出現する現象の一つに、
「大気の水が寒暖差によって霧になり、草木に付着して露、水になる。」ですが、

古人達はいかにして、そのことを人間にも当てはめたのか?

農具か、金や鉄器、甕などに水滴が付着する、それは決まって夜から朝にかけて。

これが有力!?(個人の見解です)

飲食での摂取以外でも人体は水を生成しているのでは!?その水は結構大丈夫なんちゃう?

と、だいぶ端折っての考えですけども

ま、何が言いたいかと申しますと。

自然、事象をよく観察していた古人は”金”より”水”は生まれる、
それは飲食(土:脾胃)より得る水のほかに、寝ることで”補われる水”があって、その”水”が少なくなると体が乾燥して、熱に偏りやすくなりますよー

と言っているのでしょう(諸説、個人的見解もあり)。

 

みなさんご存知のように、寝ないと疲れが〜免疫が〜と、ありますように、
東洋医学では上述のような状態をいち診断材料として治療しております。

なのでよく寝て、体を少しでも動かして、余分な水分は排泄し、飽食の時代なのでそない食べずにぼちぼち楽しい食事を摂る生活を!

と言う目標を常に持ち、今をともに戦いましょう!
大仙堂にてお待ちしております。