二十四節気 大暑

7月22日より二十四節気の「大暑」にはいりました。
1年で一番暑い時期と言われていますが、まさしくその通りで、全国的な猛暑日が続いていますね。私は夏生まれですが、暑い夏は苦手です(^^;)

東洋医学では、夏のこの時期にヒトに影響する外邪(外的要因)として、暑邪があります。炎天下や猛暑時に影響を受けるもので、カラダの中に一気に熱がこもってしまいます。また、湿度が高い時期にには湿邪もあります。サラサラ流れてほしい気の流れを阻害し、よどませてしまいます。全身が重怠くなったり頭が重かったり、むくみ、下痢、お腹の調子がいまいちということもあります。
それらの外邪がヒトへ影響するのを予防するために、日頃の生活習慣などからカラダに湿や熱を溜め込まないように出来るといいですね。また、基本的なこととして五臓のバランスをとっておくこともとっても大切です。

私は大暑の始まりの日に、冬瓜のスープとスパイス入りトウモロコシピラフを作りました!

【冬瓜の東洋医学的効能】

  • 清熱利水消腫(体内の余分な熱を収め、利尿して、むくみを消す)

【トウモロコシの東洋医学的効能】

  • 益気寧心(体力をつけ精神を安定させる)
  • 調中開胃(消化不良や食欲不振を解消する)
  • 利尿・ひげ部分(利尿作用がある)

暑い時は、冷たいものが増え勝ちですが、温かいスープもいいですよ。とうもろこしごはんも美味しかったです!毎日の食事の中で季節、体調に合わせて工夫していけるといいですね。

まだまだ暑さが続きますが、お元気でお過ごしくださいね。

【治療家:熊本 和】

参考文献『鍼灸臨床能力北辰会方式理論篇』、『東方栄養新書』

二十四節気 夏至

こんにちは!
今年は6月21日に「夏至」を迎えます。
二十四節気では6月21日から7月5日までの15日間が「夏至」の期間となります。

5月5日に「立夏」となり、「小満」「芒種」とだんだん夏らしくなってきて、「夏至」はもっとも昼の時間が長くなる時です。

図の一番上が夏至!

国立天文台によると、2024年「夏至」の大阪の日の出は4時45分日の入りは19時15分だそうです。この後は少しずつと日の出が遅くなり、7月7日頃から日の入りも早まっていくようです。

半年後の冬至では、日の出が7時過ぎ、日の入りが16時台となるのですから、自然界のルールというか、地球や宇宙の動きに大きなものを感じます。

これから夏本番に向けて、まだまだ暑くなるでしょうし、日本には梅雨があります。今年は梅雨入りが遅いようですが、21日から雨予報が続いているのでそろそろでしょうか。

こんな季節の変わり目に体調を崩されるかたが少なくありません。

夏は陽気がとても強い季節なので、五臓のうち「火」に属する「心」に熱をこもらせず、穏やかにしておくことが大切です。昨年の夏は、唐辛子入りの辛すぎるものを食べて、心に熱がこもって、一晩中眠れなかったという事件がありましたので、この夏は失敗しないように気をつけようと思います。
また、梅雨時は湿気が多い時期ですので、体内に湿気をこもらせないことも大切です。体内に湿気が増えると、脾胃(消化器系)の働きが悪くなってしまい、食欲低下、からだの重怠さ、むくみ、下痢、めまい・・・などの症状がでてきます。冷たいもの、甘いもの、油濃いもの、消化の悪いものをとりすぎないようにしましょう。

日々の養生と鍼で、梅雨も暑い夏も元気に乗り切っていきましょう!

【治療家:熊本 和】

This week’s flowers & 蒸し暑くなってきたら…

こんにちは!

1.今週のお花をご紹介します♪

  • オキナグサの実
  • ひまわり
  • アストランチャ
  • ニゲラの実
  • 紫陽花
  • カーネーション
  • カスミ草
  • ピットスポラム

初めて見た「オキナグサの実」。写真中央のフサフサの長い毛がはえているものです。長い毛が老人のひげのようにみえるので翁草と命名されたという説もあります。花はアネモネに似た感じで、以前は代表的な山野草として日当たりのよい原野で見られたそうですが、今は絶滅を危惧されているとのこと。見てみたいなぁ~。

2.蒸し暑くなってきたら…

5月5日に二十四節気「立夏」となり、5月20日には「小満」となりました。今日は25℃を超える暑さで半袖で気持ちいいくらいです。だんだんと夏らしくなっていくとともに、湿気が多い梅雨も近づいてきます。私はジメジメ暑いのは苦手です。皆さんはいかがでしょうか。

東洋医学の五臓の中の「脾」は、胃腸の働きや食欲、体力、水分代謝などの働きと考えます。「脾」は湿気や冷飲食に弱いので、梅雨時に冷飲食が多いと働きが弱まってしまいます。また、からだの中に湿気を生じやすくさせる「甘いもの」「油濃いもの」「もち米」「消化の悪いもの」などを控えたほうがよいでしょう。

ちょうど今頃からの時期に私のお皿によく登場する食材が、胡瓜、茗荷、紫蘇です。

  • 胡瓜は身体にこもった余分な熱をさましたり、水はけをよくしてくれます。また、のどの渇きも収めてくれます。
  • 紫蘇・茗荷は気血の巡りをよくしてくれます。

さらに、最近出会った食材で摘果メロンもお気に入りです。メロンもウリ科なので、きっと胡瓜と同じような作用をするのかなと思いますが、生でサラダに加えると、ポリポリコリコリの食感がたまりません。

自然界の中で生活しているものとして、自然界がどんなふうに季節の変化をしているか、そんなときに、ヒトの体にはどんな変化がおきやすかを考えてみて、それに合う食事を考えてみるのは楽しいですね♪スーパーには年中なんでも揃っていますが、この季節ならではのものを見つけて、養生とともに、楽しんでくださいね。

参考文献:梁晨千鶴著『東方栄養新書』、橋本浩一主編『東洋医学に学ぶ四季の健康法』

【治療家:熊本 和】

This week’s flowers20240425 & コーヒーチェリーのその後

こんにちは!今週も素敵なお花が届いています。

絶妙なバランスでアレンジされたブーケ。黄色のお花が向かって右にせり出していますが、左上のすくっと伸びている枝がバランスをとっています。私だったらこんな束ね方はできないな~とうなりました。

鍼灸治療も同じで、そのヒトの内臓の五臓のバランスや空間的に上下や左右などのバランス、その他もいろいろとバランスをみて、バランスを崩している原因は何か、そこに一番効果がある穴所(ツボ)に鍼をします。この花で言えば、左上の枝がなかったとしたらそこに鍼をするイメージでしょうか。

では、お花の名前をご紹介します。

・ウラジロヨウラク 左上にすくっと立っている枝と思われます。

・アジサイ

・ビバーナム

・カーネーション

・スプレーバラ

・オンシジューム 黄色のお花です。

・ピットスポラム 

写真では隠れて見えないものもありますが、ご来院の際にじっくりご覧くださいね。

コーヒーチェリーのその後について

全部で9つの実(コーヒーチェリー)がなりました!そのうち2個は行方不明に。。。5個は4月7日の珈琲クラスの受講者さんたちと収穫、解剖、観察、試食をしました!

真っ赤な皮をむくと、果肉がありました!食べてみると甘くて美味しい!ライチのような味わい。そして、果肉部分を取り去り、ぬるぬるした物質で覆われた硬い殻をむくと、薄緑色のコーヒー豆の形の種がでてきました。どの段階でどんな精製方法をとるかで風味もかわってきますが、実際のコーヒーチェリーを触ってみるとより実感できますね。

コーヒーチェリーからでてきた種は、受講生の方々が持ち帰られて、各ご家庭で育ててくださることになりました。3年後、5年後にもっとたくさん収穫できると嬉しいですね。

グリーンの実があと2個残っています。無事、完熟となったら、こちらは家主の山本先生にご試食いただこうと思っています。

実がなっていなかった枝には今年の花の蕾がたくさんついています。(・∀・)イイネ!! しかし、緑マーカーで囲んでいるところを見てください。白いふわふわした物体。これはコーヒーノキにとっては枯れる原因にもなるカイガラムシなんです!見つけたら地道に手で取るようにしていますが、いたちごっこです(^^;)カイガラムシの退治方法についてお知恵があればぜひ教えてください!!

今回も長くなってしまいました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。4月もあと数日でおわり5月へ。どうぞお元気でお過ごしくださいね。

【治療家&コーヒーインストラクター:熊本 和】

This week’s flowers 20240329 &種などのプレゼント企画、今年も募集します!

こんにちは♪

気温もかなり上がってきて、ピンク、赤系統のお花で、より一層、春らしくなっている大仙堂です。

・アストランティア(スターオブアフリカ)

・ラナンキュラス 「グリーンのもの」と「ラックスのピンク」の2種類

・レースフラワー

・マーガレット

・スプレーバラ(ピンク)

・ミニアジサイ

アストランティアは白いものをよく見かけていましたが、今回は赤系統でこれも素敵です。

さて、今年も勝手に「種のプレゼント企画」をやります!昨年、ご好評いただいた京都南部で代々育てられている大豆(枝豆)の種をご希望の方に先着順でプレゼントさせていただきます。ベランダの植木鉢でも簡単に育てられて、大豊作の実績多数です!

実は。。。私はプランターでの自然栽培を勉強しはじめています。そこで得た情報によると、大豆などマメ科の植物は根っこに数ミリメートルの瘤(こぶ)のようなものがいっぱいくっついています。これは根粒と呼ばれる器官で、この中に根粒菌という土壌微生物が住んでいます。根粒菌は大気中の窒素をアンモニアに変換し(窒素固定といいます)、植物の生育に欠かせない窒素を大豆に供給する働きをしているそうです。

プランターで野菜栽培をしようとする時に肥料を与えるのではなく、赤玉土(鉢底用)、鹿沼土、黒土を配合して土を用意して、野菜と一緒に一粒だけ大豆を一緒に植えます。そして、枝豆を収穫するときには根っこを掘り起こさず、土中に残しておくといいそうです。根っこの根粒菌や根っこが枯れることで土に隙間ができて、年々いい土になるそうです。プランターに生えた雑草も根っこから抜くのではなく、根っこを残して地上部だけを取り去るようにすると、根っこが枯れて土をふかふかにしてくれるそうです。私も実験していこうと思っています(^^♪

植え付けはゴールデンウィーク以降が良いとされています。種をご希望の方は4月末までにお知らせくださいね。

もうひとつ、プレゼント企画!

大仙堂で育てているコーヒーノキ(ハワイコナ)の剪定を考えています。切り落とした枝を挿し木すると親株の遺伝子をそのまま受け継いだ木になるそうですよ。こちらもご希望の方がいらっしゃれば、枝をお分けいたします。根が付くように頑張ってください~♪ 4月末〆切!

では、また!

【治療家:熊本 和】