二十四節気 小雪

11月8日に「立冬」を迎えたものの、暖かい日があったり、かと思えば、先週後半は大雨、強風で冷え込んだり。
そして11月22日からは「小雪」に入ります。「小雪」は冬本番というほどではありませんが、山には雪が降り始めるころ。時折、春のように暖かい日もあり。そういう日を「小春日和」といいます。
大阪では山に雪が積もっている姿はなかなか見ないですが、長野ではすでに雪化粧をしているそうです。知人が長野に移住していて、近くの有明山(別名:信濃富士)の写真を見せてくれました。

有明山(別名:信濃富士)。雄大な山を目の前にすると深呼吸したくなりそうです。

二十四節気のひとつの節気はだいたい15日間ありますが、それをさらに5日ずつに分けた暦が七十二候です。「今年はいつもより暑い夏だったなあ」とか思うものの、暦にてらして自然を観察すると季節の流れをしっかり感じ取ることができるように思います。

「小雪」の七十二候をご紹介しましょう♪

【初候】「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」日差しが弱くなり、薄曇りの日が多くなり、虹を見ることが少なくなったと感じる時期です。

写真は肥料・農薬・堆肥・除草剤を使わず、環境負荷の少ない農業をされている亀岡市のTarutaru_farmさんが撮影された数日前の虹。広大な大地の向こうに見える虹。よく見ると二重になっている!!こんな虹が季節の進行とともに見えなくなっていくんですね。

【次候】「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」冷たい風が吹いて木の葉が払い落とされ、落ち葉が積もるころ。「朔」とは北という意味があり「朔風」は木枯らしのこと。

春は花、夏は緑の葉っぱの木陰、秋は紅葉と変化してきたご近所の桜の木もだいぶ葉を落としてきました。

【末候】「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」橘は日本に自生する唯一の柑橘だそうです。橘を意識してみたことはないのですが、いろんな柑橘類の実が黄色く鮮やかに色づいてきています。

これもご近所の道路沿いで見た黄色く色づいた実。柚でしょうか??

ヒトも自然界の一部。季節の変化を感じながら、健やかに過ごしていければいいなあと思います。皆様もどうぞお元気でお過ごしくださいね。

【治療家:熊本 和】

二十四節気 霜降

こんにちは!

「立秋」から始まった秋も6番目の最後の節気「霜降(そうこう)」となりました。

久々の自作の太極陰陽図登場。青い矢印のところが「霜降」の節気です。

今日(10月24日)は北海道の旭川で初霜がおりたそうです。また、長野のお花農園では昨日に少し霜が降りたとのこと。あと15日で「立冬」、冬を迎えます☃

あんなに暑くて長かった夏を耐えてきたので、少しでも長く、過ごしやすい気候が続けばいいなと思います。

大阪でもひと頃と比べるとずいぶん空気が乾燥し、朝晩の冷えを感じるようになってきました。

今日、来られた患者さんからは、「朝晩冷えるようになり、足腰の冷えがでてきました」というお話を聞きました。しかし・・・、「足が冷える」というお話は一年を通して、何人もの方が訴えられます。

「手足の冷え(厥冷)」の原因は、『症状による中医診断と治療』によると大きく6つに分けられます。分類だけご紹介しますね。

・陽虚/・熱邪内欝/・陽気欝阻/・血虚受寒/・痰濁内阻/・蛔虫擾乱 

冷えは気候の変化で生じることもありますが、そのケースも含めて、実はからだの中、内臓のバランスによっていろんな原因で生じるということです。東洋医学による鍼灸治療では患者さんおひとりおひとりの原因に合わせて治療していくことが大切になります。

秋もラストスパート。この過ごしやすい時期を体調を整えて、存分に楽しめるといいですね。秋と言えば、スポーツ、芸術もありますが、私的には、やはり「食」!を楽しみたいと思います。量は控えめに(^_-)-☆ 【治療家:熊本 和】

二十四節気 秋分

9月23日。二十四節気で「秋分」に入りました。立秋(8月8日~)から始まった秋の季節のちょうど真ん中にあたります。立秋以降、とても暑い日が続き、ずっと夏のままではないかと思うほどでした。そんな秋の始まりでしたが、ようやく昨日9月23日は爽やかに空気が流れる秋を感じるようになり一息つけそうですね。

秋分の日は昼と夜がだいたい半分ずつになる頃。陰と陽が平衡を保っていると考えられ、卵も立つほどバランスがとれているとのこと。中国では卵に絵を描いて飾るそうですよ。

秋は自然界が乾燥しやすくなり、体もその影響を受けやすくなります。五臓で言えば特に肺が秋の乾燥の影響を受けやすいです。肺と関係の深い鼻、のど、皮膚などに症状がでることもあります。からだを冷やしすぎず、かつ、潤すことが大事になってきます。2年前に担当したブログでもご紹介しましたが、私のオススメは梨!

生姜・黒胡椒(ホール)・水で煮ると、これまたスパイスのさわやかな辛みと梨の自然な甘味でとっても美味しくなります。

そんな爽やかな秋分の日に、大仙堂では全員集まって大掃除をしました。たくさんのベッドや小物を運び出し、壁は塩水で拭き上げ、床は蜜蠟ワックスがけ。扇風機は解体して水洗いetc

大掃除で大仙堂の空気がよりサラサラ流れるようになりました!患者様のお役に立てますように💖

大掃除の後はお楽しみ「深清鮓のあなご寿司」♪来年も頑張ります!!!【治療家:熊本 和】

This week’s flowers 20230824

今週のお花をご紹介します!

撮影は今回も池田玲子先生。

・トルコキキョウ・クレマチス・スターオブビリオン・ベビーハンズ・ヒヨドリ草

ヒヨドリ草は写真2枚目の白とピンクのトルコキキョウの間で白い細かな花が集まって咲いている花です。名前の由来はヒヨドリが鳴く頃に開花することから、この和名になったそうです。

ヒヨドリの幼鳥はこんな感じです。

2年前のちょうど今頃に私の家のベランダで出会いました。きっと飛ぶ練習をしながら休憩していたんでしょうね。近寄って写真を撮っても逃げずに、鳴いて親鳥を呼んでいる風でした。可愛かったな~。

さて、春に枝豆を育ててくださる方をこのブログで募集したところ、11人の方が育ててくださっています。最近、「大きくなりました!」とか「花をつけています!」とかお声掛けいただき嬉しい限りです。

昨年、私が育てていた枝豆のちょうど今頃の写真が出てきましたのでご紹介します。

スーパーでは既に枝豆が収穫され販売されていますが、この種類の枝豆は今頃に花が咲いて、9月末ごろに豆が膨らんでから収穫し、10月の神社のお祭りでお供えするらしいです。収穫まで1か月以上ありますので、まだ豆ができていなくても心配しないでくださいね。

ちなみに・・・、今年、私が植えた枝豆は順調に育っていたのですが、7月に隣の畝の方が草と間違って刈り取ってしまわれました(涙) めげずに、来年も植えたいと思います!!

ほんの少し秋の気配もありながら、まだまだ暑いですね。どうぞお元気にお過ごしくださいね。【治療家:熊本 和】

This week’s flowers 20230720

こんにちは!

今日も今週のお花が届きました。

パッと目に飛び込んでくる鮮やかな赤色の房状の花。「アマランサス」です。食いしん坊系鍼灸師2号の私は「アマランサス」と聞けば、「食品売り場で見かけた雑穀??食べ物??」と思いました。調べてみると、アマランサスの花の種子がスーパーフードとして人気だそうですよ。

紀元前より古代アステカなので主食として栽培されてきて、日本には江戸時代に観賞用として取り入れられたそうです。グルテンフリーでアレルゲンが少ないそうで、味はほぼ無味。でも、食感が魚卵のプチプチ感に似ているそうで、スープ、サラダにもおすすめ。乾煎りしてふりかけにも!

大仙堂に飾っているお花は観賞用なので、スーパーで食用のアマランサスの種子を買って試してみたいと思います♪

アマランサス以外の花は、☆ヒマワリ、☆ミニバラ、☆フロックス、☆カーネーション、☆スカビオサ、☆ベビーハンズとお花屋さんのメモに書いてありましたが、もうひとつ黄色い花を咲かせている☆ブプレリウムも!

ご来院の際は、お近くでご覧くださいね。

ところで、先日7月15日に鍼灸大仙堂代表の山本克仁先生が毎日放送の「Catch!!」に出演されました。私もリアルで番組を視聴いたしました。

「症状を治すこと自体が治療ではなく、患者さん自身がそもそも何をやりたいかが大事」

「今後はこれを後世に伝えて残すのが義務」

私自身も治療家として患者さんを治療をさせていただくことによって、「この治療を受けて良かった」と感じていただけること、その積み重ねがこの医学を後世に伝えていくことにつながるよう願っています。

番組のアーカイブ動画は大仙堂のInstagramのハイライトに掲載しております。

https://www.instagram.com/daisendou/

暑い日が続いています。うまく調整してお元気でお過ごしくださいね。

【治療家:熊本 和】