今年の二十四節気「清明」は4月5日から。
今年は昨年よりも冷え込む日が多かったり、桜の開花も少し遅めだったりで、暖かくなるのが待ち遠しかったですね。大仙堂の窓から見える古墳の樹木の芽拭きもこれからという感じです。
「清明」とは、「すべてのものが清らかで生き生きとするころのこと。若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です」と説明されています。(『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』より) これからが春本番!!自然界の息づかいを感じることを楽しみたいと思います。
この春の時期にどんな養生をすればいいの?ということについては、昨年のブログにも書きましたが、 ちょっと汗ばむような軽い運動(ウォーキングなど)で陽気を発散させたり、陽気を発散させる性質がある旬の春野菜を摂ることもおすすめです。
運動について、ちょっと興味深いデータをご紹介します。シドニー大学の研究者たちが世界20カ国・地域の成人を対象に、平日の総座位時間を調査したものです。
日本人はサウジアラビアと並んで世界一長く座っている!
世界20カ国の座位時間平均が5時間なのに対し、日本人は7時間!長時間労働の影響か??
この2年は在宅ワークとなった方も多く、通勤時間が楽になったけど運動不足になったというお声を聞きます。
厚労省の資料では、生活の中で座りすぎている人は座りすぎていない人と比較して、寿命が短く、肥満度が高く、2型糖尿病罹患率や心臓病罹患率が高いことが報告されています。
東洋医学的にいうと同じ姿勢を長く続けることは気の滞りにつながります。気の滞りは万病のもと! 意識して座位時間を減らすとともに、座位の合間に体を動かす時間をつくるなどして、気の流れをよくしていきましょう。新年度の4月、そして暖かくなってきたこの時期、ぜひ、取り組んでみてくださいね。【治療家:熊本 和】