2年前の夏に大阪漢方鍼灸医学セミナー主催の台湾・高雄・中医学研修に参加しました。 参加される先生方の診療の合間をぬって3泊4日という短期集中型の研修会でした。
7月31日の午前便で関空から台湾に向けて飛び立つ予定でしたが、なんと出発日の直前に台風が台湾直撃となり、日本から飛び立つ予定の飛行機がまだ台湾に停留中とのこと。 結局初日は一日の大半を関空で過ごし、航空会社からの遅延対応のミールクーポンを使って日航ホテルのバイキングを食べたり、リラックスできるソファを探して休憩したり、関空のことを知り尽くして、ようやく深夜に台湾・高雄のホテルに到着となりました。
そんなハプニングもありましたが、残り3日間は濃厚な時間でした!
医療施設2か所と鍼灸用具店や医療器具店、漢方薬店など次々と訪問し大忙しでした。
◆高雄市立中医医院◆
中医学や東洋医学に対する患者の強い要望や中医師団体の運動によって、1983年に台湾で初めて設立された公立の中医学診療専門の病院だそうです。中医内科、中医小児科、中医婦人科、針灸科、骨傷科があり、中医薬剤部では患者の要望に応じて煎じ薬をだしています。
◆大愛中医診所◆
個人経営の中医学を主体とした診療所でこちらも中医内科、中医婦人科、中医小児科、針灸科、筋骨傷科があり、隣の建物には経絡推拿の施術も受けられるようになっています。
私は推拿を受療体験しましたが、私にとってかなり強刺激で「痛い!」「痛い!」の連発でした。推拿の先生がおっしゃるには「痛く感じるのは運動不足で筋肉に栄養がいっていないから」。とほほ。ご指摘のとおりでございます。不思議と翌日は揉み返しなく楽にすごせました♪
台湾では生活の中に漢方や鍼灸が自然と根をはっているということが印象的でした。赤ちゃんから子供、思春期と成長していく過程で、その時の体の状態に合った漢方薬を親が用意するそうです。「病気になったから薬で抑える」のではなく、成長をサポートするという視点で利用されているところがいいなあと思いました。
日本でも東洋医学をうまく生活の中に取り入れていただけますようにと願っています。
フロリダ、広州、台湾と修業の旅をしましたが、さてさて、次は何処へ・・・。
また、いつか修業雑記を投稿できたらと思います。
お読みいただいてありがとうございます。
[治療家 熊本 和]
番外編
研修の「合間」をぬって食べたもの、見たもの、食べたもの。その中から美しいなあと感じたものをほんの一部ご紹介します♪