5月5日に二十四節気「立夏」を迎えました。
気持ちのいい気候が続いてきましたが、そろそろ夏に向かっていくのですね。あと少し、この過ごしやすい気候を楽しみたいですね。
東洋医学の最古の医学書『黄帝内経』では、夏の過ごし方についてアドバイスされています。
《四気調神大論篇》から引用します。
「夏三月、此謂蕃秀。天地気交、万物華実。夜臥早起、無厭於日。使志無怒、使華英成秀、使気得泄、若所愛在外。此夏気之応、養長之道也。」
なんとなくわかるような気がしますが、現代語訳も見てみましょう!
- 夏の三箇月は万物が繫栄し、秀麗となる季節で、天の気が下降し地の気は上昇して、天の気と地の気は上下交わり合い、万物も花開き実を結ぶ。
- 人々は少し遅く寝て少し早く起きるべきである。
- 夏の日の長さ、暑さを厭うことなく、気持を愉快にすべきで、怒ってはならない。
- 花のある植物と同じように満開にさせ、
- 体内の陽気を外に向かって開き通じ発散することができるようにさせるのである。
- これがつまり、夏に適応し「長気」を保養する道理である。
毎日できなくても、花のように満開の気持ちで、過ごしていけるといいですね。
ということで、今週のお花も紹介します!
写真① 写真② 写真③
- カラー(ピンク色)①
- ひまわり①
- バラ①②
- 矢車草(右上方の濃い紅色)①
- デルフィニウム(右下方のピンク色)①
- ポリシャス(グリーンの葉っぱ)①②③
- ユーカリ(正面下に垂れ下がっている紫の葉っぱ)①
- カーネーション(後ろの白い花)①③
- アスター(一番後ろのピンクの花)③
ご来院の際にぜひご覧くださいね。
最後にこの写真をご覧ください。GWに奈良公園に行ってきました。春日大社の手前から高畑方面に抜ける《ささやきの小径》を歩きました。ふだん3000歩くらいしか歩かないのに(←少なすぎ!!)、人気(ひとけ)が少なく、緑いっぱいの気持ち良い環境で13,000歩も!!きっと陽気の発散ができたと思います(^^♪

本格的な夏を迎える前の今から、気持ちを愉快にして陽気を発散することを意識してみてくださいね。【治療家:熊本 和】
※参考文献 『現代語訳・黄帝内経素問』東洋学術出版社