今週のお花 ささやきの小径をご存知ですか?

こんにちは! 急な雨や雷が多い毎日ですね。関西の梅雨明けも間もなくでしょうか。 そんな中、今週も爽やかなお花が届いています♪

◆今週のラインナップ◆
・バラ
・アルストロメリア
・マリーサイモン(実)
・トルコキキョウ
・カーネーション
・アワ
アセビ

お花たちを取り囲むグリーンの葉っぱ。
お花だけよりもグリーンを添えることで、ぐっとお花が引き立ち全体がイキイキした感じになりますね。
今回の葉っぱは「アセビ」です。漢字で「馬酔木」と書きます。

アセビ・・・。若かりし頃、さだまさしファンだった私にとって、とても懐かしい感じがします。奈良の「アセビの森」が舞台となっている歌があったんです。
この歌を知ってから、何度も訪れました!
大通りは車が走り、観光の人たちがたくさん歩いていましたが、ここは本当に静かで別世界でした。 奈良公園の春日神社の二の鳥居付近から高畑町方面に向かうルートに、「ささやきの小径」と言われる散歩道があり、その小径の両側にはアセビがうっそうと繁っていました。3月~5月くらいにスズランのような形の花が咲くそうです。
もう20年以上前のことなので、今も前のままかどうかはわかりませんが、興味のある方はいつか行ってみてくださいね。
今週もよろしくお願いいたします。【治療家:熊本 和】

以下、番外編。

冷蔵庫で出待ち中のお花たち。少しでも長くきれいに咲いてほしいという願いから、治療時間外は冷蔵庫へ。
鍼灸大仙堂の治療室窓から見える古墳。もうすぐ梅雨明け!!

二十四節気 夏至 

6月21日、「夏至」(げし)到来、2021年は7月6日までがその期間になります。
「立夏」「小満」「芒種」「夏至」「小暑」「大暑」と夏を6分割したうちのちょうど真ん中。樹木の緑もますます深まってきています!

2021年6月20日 鍼灸大仙堂の窓から見た古墳。雨降りで潤った樹木の葉っぱがもりもり!

ここで「太極陰陽図」に二十四節気の移り変わりを組み合わせた水彩色鉛筆画をみてみましょう。
太極陰陽図の陽気をあらわす白い部分が一番膨らんでいるところに「夏至」が位置しています。

「夏至」は一番陽気が高まる時期だということがおわかりいただけると思います。
「立夏」のblogでも書きましたが、自然界の陽気が増えていくこの時期に、ヒトも陽気が増えていきます。養生のポイントは、身体に陽気(熱)をため込みすぎないこと!

お散歩やウォーキングでじんわり汗がでる程度に体を動かし、体の陽気(熱)を外に出しましょう。適度に熱を放出しておくことで、夏だけでなくその後の秋、冬も健やかにすごすことができます。とは言っても、暑い時期なので、朝夕の涼しい時間帯を選ぶ、こまめな水分補給をする…など工夫してくださいね。

この2枚の写真は梅雨の谷間の爽やかな青空。
猛暑は困るけど、梅雨明けが待ち遠しいですね。
自然界の動きに合わせた養生をして、お元気でお過ごしくださいね。

【治療家:熊本 和】

今週のお花

こんにちは。
初めて「今週のお花」の投稿を担当します治療家の熊本和です。

毎週どんなお花が届くのかわくわく楽しみにしているのですが、今回は春から夏へと季節が移り変わりゆく様子を一輪のヒマワリが表現しているように思います。

照明が背景の壁や台に陰影を作っている様子も素敵♪

それぞれのお花をご紹介しましょう。

上の最後の写真の「クラスタースター」はあまりなじみのない名前かもしれません。「星の群れ」という意味だそうです。金平糖のようなかわいらしい実をつけていますね♪ ネベリアとも呼ばれています。 南アフリカから初夏ごろまで入荷し、ドライフラワーやアレンジメントで人気だそうですよ。

他にも最近よく登場しているアルストロメリアも入っています。
来院された患者さんから、「この花の名前は?」と尋ねられることが多いのですが、「アリストロメリア」か「アストロメリア」か・・・と間違いそうになります。たくさんお尋ねいただいたおかげで「アルストロメリア」と正しく言えるようになりました!!

以下、番外編!

朝一番の大仙堂にて出番待ち中のお花たち。
名脇役の素敵な花瓶。山本先生が選び抜いた沢山の花瓶があります!
お花の飾り棚に並んでいる不思議なモノたち。これも山本先生チョイスの品々。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
早い梅雨の到来、蒸し暑かったり、冷え込んだりで、体調管理も難しいですね。鍼灸をうまく活用いただき、お元気でお過ごしくださいね。
【治療家:熊本 和】

二十四節気 立夏

緊急事態宣言下のゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。治療家の熊本和です。
今年は5月5日から二十四節気の「立夏」となり、暦の上では8月6日までが夏となります。

「え?もう夏?」

と思ってしまいますが、自然界では陽気がだんだん高まっていく時期で本格的な夏にむけて進行していきます。
木々の葉も若々しい新緑から、しっかり緑色が深まっていく時期。

梅雨までの1か月くらいは爽やかな気候をしっかり味わっておきたいですね。

鍼灸大仙堂の窓から見える古墳。清明の時より緑が濃くなっています!

清明のblogで陽気が増えていく様子をお伝えしたくてグラフを作りましたが、陰と陽が分離してしまっていました(汗)
どうやったらうまくお伝えできるか、、、この1か月考えてきました。
 
やっぱりコレしかない!

最近、練習を始めた水彩色鉛筆で、「太極陰陽図」に二十四節気の移り変わりを組み合わせてみました。

60色の水彩色鉛筆からどの色を使うか、楽しく悩みながら描きました♪

この太極陰陽図が一番わかりやすいですね。

わざわざエクセルなんかしなくてもよかった。。。(^^;)

自然界の陽気が増えていくこの時期に、ヒトも陽気が増えていきます。
身体に陽気(熱)をため込みすぎないのが養生のポイントです。
『黄帝内経』素問の四気調神大論篇ではこれができていないと、秋に「瘧疾」になると書いてあります。なんだか恐ろしい感じがする文字ですね。(瘧疾についてはまた別の機会に。。。)

お散歩やウォーキングでじんわり汗がでる程度に体を動かし、体の陽気(熱)を外に出しましょう。適度に熱を放出しておくことで、夏だけでなくその後の秋、冬も健やかにすごすことができます。

お散歩途中に木々や花の成長を眺めるのも楽しいですよ。

【治療家:熊本 和】



参考文献:『現代語訳黄帝内経素問上巻』東洋学術出版社

 

二十四節気 清明

4月4日から二十四節気の「清明」に入りました。

「清明」は暖かくて過ごしやすい気温となり、草木の新芽もぐんぐん伸びだす時期。街路樹の大きな木の枝の先から黄緑色の若々しい葉っぱが育つ様子を見るのは気持ちいいもんです♪ 鍼灸大仙堂の窓から見える古墳の樹木もしっかり芽吹いていますよ。

季節の移り変わりを「陰陽」の視点でみれば、「春分」から陽気が増えだし、「夏至」で陽気が最大となります。「清明」は陽気が増えだす序盤でしょうか。
イメージ図をエクセルで作成してみました。

東洋医学で最古の、でも、今もとっても重要なことが書いてある『黄帝内経』素問の四気調神大論には、「 四季の気候変化に従い、生気を調整することによって、養生と疾病予防の実際効果を達する」ことが述べられています。
ヒトも自然界の中の一部ですから、こういう大きな流れをふまえた生活や養生をしていけるといいですね。

どんな養生をすればいいの?ということについては、前回の「二十四節気の春分」でもご紹介していますが、 ちょっと汗ばむような軽い運動(ウォーキングなど)で陽気を発散させたり、陽気を発散させる性質がある旬の春野菜もおすすめです。今だとタケノコやセロリなどいかがでしょうか。発散がうまくいかず、のぼせがちな時は酢の物もいいですよ。ただし、食べ過ぎ・バランスにご注意を! [治療家:熊本 和]

参考文献:『現代語訳黄帝内経素問上巻』東洋学術出版社、『東方栄養新書』メディカルユーコン