4月4日から二十四節気の「清明」に入りました。
「清明」は暖かくて過ごしやすい気温となり、草木の新芽もぐんぐん伸びだす時期。街路樹の大きな木の枝の先から黄緑色の若々しい葉っぱが育つ様子を見るのは気持ちいいもんです♪ 鍼灸大仙堂の窓から見える古墳の樹木もしっかり芽吹いていますよ。
季節の移り変わりを「陰陽」の視点でみれば、「春分」から陽気が増えだし、「夏至」で陽気が最大となります。「清明」は陽気が増えだす序盤でしょうか。
イメージ図をエクセルで作成してみました。
東洋医学で最古の、でも、今もとっても重要なことが書いてある『黄帝内経』素問の四気調神大論には、「 四季の気候変化に従い、生気を調整することによって、養生と疾病予防の実際効果を達する」ことが述べられています。
ヒトも自然界の中の一部ですから、こういう大きな流れをふまえた生活や養生をしていけるといいですね。
どんな養生をすればいいの?ということについては、前回の「二十四節気の春分」でもご紹介していますが、 ちょっと汗ばむような軽い運動(ウォーキングなど)で陽気を発散させたり、陽気を発散させる性質がある旬の春野菜もおすすめです。今だとタケノコやセロリなどいかがでしょうか。発散がうまくいかず、のぼせがちな時は酢の物もいいですよ。ただし、食べ過ぎ・バランスにご注意を! [治療家:熊本 和]
参考文献:『現代語訳黄帝内経素問上巻』東洋学術出版社、『東方栄養新書』メディカルユーコン