This week’s flowers & 2022夏キャンプ

今週のお花とともに、大仙堂有志による夏キャンプの思い出を少しご紹介します。

まずお花。

今回は私の出勤曜日に届きましたので、自分で撮影。結構、難しいことを実感!!

ヒマワリ・バラ・カーネーション・キク・ヒペリカム・ドラセナレッド・スモークグラス・ユーカリ。

生花やグリーンはいいエネルギーを放ってくれているように感じます。大仙堂にお越しの時にお近くでご覧くださいね。

そして、夏キャンプの一部をご紹介。

大仙堂有志で「自然の森ファミリーオートキャンプ場」へ行ってきました。

見渡す限り木々に囲まれた贅沢な場所でした。
小さな小川がいくつも流れていて、その水音が耳に心地よかったです。

キャンプのお楽しみと言えば、なんといっても食事ですよね???

美味しいお肉でバーベキュー、子供たちと作ったハヤシライスやドーナツ。

サンチュにエゴマの葉っぱを重ねて、キムチと豚肉、特製味噌をのせて、葉っぱをくるっと巻いていただくサムギョプサル。初めてでしたが、とっても美味しかったですよ。

そして、もうひとつ感動したのは小5の女の子が焼いた目玉焼き。躊躇せず、生卵を器用にポンポンと割って、お水を少し入れて紙皿でさっと蓋をして、とっても美味しそうな出来上がり♪ 小さかったあの子が、こんなことができるようになっている!!久々に孫に会うおばあちゃんの感動を味わった気分でした(笑)

テント泊も久々の体験でした。

自然の中に身をおく、仕事以外の話をいろいろしてみる、いろんなヒト(大人も子供も)と交流してみる、やったことがないことや久々なことにチャレンジしてみる、童心にかえってみる。。。現地にいた時間は20時間弱でしたが、いろいろいい体験をさせていただきました。ありがとうございました。来年も行けるように体力増進につとめたいと思います!

【治療家:熊本 和】

This week’s flowers 20220714 花と夏の過ごし方

1.今週のお花をご紹介!

写真:池田玲子先生
写真:池田玲子先生

ブルーベリー

ヒマワリ

スプレーバラ

セダム

カーネーション

トルコキキョウ

スターチス

モンステラ

2.夏の病因

今年は早めに梅雨明けを迎え、いきなりの猛暑、そして雨による高湿度で、あまり快適とはいえない気候ですね。多くの患者さんからは「急な暑さ、湿気の多さに体がついていかず、しんどいです」というお声を聞きます。

ヒトの心身を不調にさせる原因は、東洋医学では大きく3つに分類されます。

①内因 七情によるもの、怒・喜・憂・思・悲・恐・驚などの精神的因子が一定範囲を超えたり、長期に続き過ぎた時に心身に影響します。

②外因 四季の変化「風・寒・暑・火・湿・燥」が正常範囲を超えたり、その範囲に達しないときに「邪」となって、心身に影響します。また、正常範囲であっても、ヒト側がその変化に適応できない状態の場合も同様です。

③不内外因 不適切な飲食、過労、外傷等

急な暑さ到来や過剰な湿気が続くなど、まさに②外因の「暑邪」「湿邪」に該当します。暑いからと冷たいものを摂りすぎると「五臓」の「脾」の働きを弱めてしまい、体の水の巡りが悪くなり、頭重や体の重だるさ、しびれ、関節の痛みや動かしにくさを引きおこすこともあります。また暑い中、休憩や水分補給なしにいることで、多量の汗とともに「気」も失ってしまいます。

3.夏の養生

どの季節でもお話することですが、大事なことは基本3つ。

①睡眠 十分な睡眠をとることで五臓六腑の修復がされやすくなります。

②運動 夏はからだの中にこもった余分な熱を運動して排出しましょう。また、運動で手足を動かすことで全身の「気」がめぐりやすくなるとともに、胃腸の働きもよくなります。

③食事 質の良いものを適量で。個々の人によってお体の状態が異なりますので、ご自分に合った食事についてアドバイスが欲しい方は担当の治療家にお尋ねくださいね。

4.私のお気に入りのお茶ご紹介

先月の菊花茶に続いて、今月は「玫瑰小豆蔲茶」のご紹介です。

左から、イランの玫瑰花、小豆蔲、中国山東省の玫瑰花。

「玫瑰」は玫瑰花(まいかいか)のことで、ハマナスの花の蕾です。バラのような香りがします。気血の流れをよくしたり、美容効果も期待できるそうです。「小豆蔲(しょうずく)」はカルダモンです。カルダモンはスパイスの女王と言われていて、血のめぐりをよくしたり、痰をとったり、鼻詰まりにも作用するそうです。どちらもそれぞれにいい香りでリラックス効果も大きそうです。

これらをミックスして90℃のお湯で花茶をつくり、氷の上に落として冷やしました。小さな茶杯で2,3杯いただきましたが、からだの中に爽やかな風が吹き抜けるようでした!

蒸し暑い日が続きますが、工夫してお元気でお過ごしくださいね。いつでも鍼灸でもサポートさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。

【治療家:熊本 和】

二十四節気 夏至

本日6月21日から「夏至」

暦では5月5日の「立夏」から夏が始まっており、8月7日に「立秋」を迎えて終わります。

「夏至」は3か月続く夏のちょうど真ん中です。

夏は1年のうちで陽気が一番盛んな時期となります。その中でも「夏至」は陽気が一番多く、何かとヒトにも影響してきます。

       お手製陰陽対極図、再登場!

陰陽で言えば、「陽」は「陰」と比べて相対的に

動的 で、

ヒトのからだにおいては 

気や熱が集まりやすい 性質があります。

五臓「肝・心・脾・肺・腎」で言えば、「心」は他と比べて非常に「陽気」が強い臓なので、暑い夏に陽気がこもりすぎないような養生が大切です。

「ココロ」を愉快に穏やかに整える。そして外に発散させることも大切。

ご自分のココロがゆったりすることにも時間を使ってくださいね。

さらに、日本はただいま梅雨真っ只中。

夏の陽気が盛んになっていく中、湿気もたっぷりです。

この時期に、味の濃いもの、甘いもの、油っこいもの、冷たいものを摂りすぎると、「脾」に負担をかけてしまうこととなり、カラダの中の湿気が増えすぎてしまうこととなります。そうすると、重だるさがとれなかったり、食欲がおちたり、お通じが下痢気味になったり、、、。先日の矢野先生の「芒種」のブログもご参照ください。

そこで、私のオススメの飲物をご紹介いたします。

菊花茶です!!

カラダの余分な熱を外にだしてくれて、気サラサラ、目のサポートにも働いてくれます。写真のようにお湯を注いで、好みの味がでたところでグラスに注いでいただきます。急須にはどんどん差し湯をしておかわりできますので経済的でもあります(^_-)-☆熱々でも、常温でも美味しいですよ。

先日の中国茶のお稽古でいただいた菊花茶には驚きました!

台湾の山で冬に摘まれた芳香菊という種類だそうですが、なんとパッションフルーツの香りがします。また、はちみつの香りや甘みも感じられます。とっても珍しい菊花茶でした。お値段は、なんと1グラム1400円だったそうです。。。また出会えるといいなぁと思っています。

よかったら、菊花茶をお試しくださいね。

暑さ、湿気の多い中、体調が変わることもあると思います。ぜひ、東洋医学的な考え方での鍼灸で、お元気回復のためのお手伝いをさせていただければと思います。

【治療家:熊本 和】

参考文献:『東方栄養新書』メディカルユーコン、『中医養生のすすめ』東洋学術出版社、『臓腑経絡学』アルテミシア

This week’s flowers 20220526~バランス!

今週のお花をご紹介します!

                           お花の撮影は池田先生です♪

まずはそれぞれのお花の名前をご紹介します。

バラ

スプレーバラ

ソケイ(ブーケの輪郭に配している緑色の葉っぱ。ジャスミンの仲間だそうです。)

ブプレリューム(左下の黄緑色の小さな花)

マトリカリア(白い花びらの小花)

スモークグラス(透明感のある花穂がそれぞれの花たちをうまく融合させています)

カーネーション

毎週お花が届くたびに思うのですが、「美しいなぁ~」「バランスが絶妙だゎ~」。また、そのお花を置いた空間(光、待合全体など)とも自然とバランスがとれていて、その空間の一隅にいる私も癒される気がします。

何事も「バランス」は大切ですね。鍼灸治療も然り。患者さんの五臓のバランス、陰陽のバランスをみてそれが整うように治療していきます。そうすることで「気」がサラサラ流れ、症状の改善につながっていくのです。

「この症状にはこのツボ!」と決まっていれば話は簡単ですが、そうはいきません。例えば「睡眠がよくない」ケースでみてみると、◆寝つきに時間がかかる、◆途中でなぜか目が覚めてしまう、◆トイレに行きたくて何度も目が覚める、◆朝まで眠れない、◆早朝に目が覚めて眠れない、などいろんな症状の出方があります。患者さんからお話を伺って、お体を診せていただいて、原因を明らかにし、どうバランスをとっていくとよいか。。。と考えるわけです。

患者さんが楽に過ごせますよう、また、やりたいことがやれる日々となりますようお役にたちたいと願っています。

【治療家:熊本 和】

二十四節気 清明

今年の二十四節気「清明」は4月5日から。

今年は昨年よりも冷え込む日が多かったり、桜の開花も少し遅めだったりで、暖かくなるのが待ち遠しかったですね。大仙堂の窓から見える古墳の樹木の芽拭きもこれからという感じです。

「清明」とは、「すべてのものが清らかで生き生きとするころのこと。若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い舞う、生命が輝く季節の到来です」と説明されています。(『日本の七十二候を楽しむー旧暦のある暮らしー』より) これからが春本番!!自然界の息づかいを感じることを楽しみたいと思います。

歩道沿いに植えられている植栽も若葉が育っています!!
私の自宅近所の中学校の桜。今年は入学式まで咲いてくれるかしら?手前の道路はナント!「ロマンチック街道」と呼ばれています。

この春の時期にどんな養生をすればいいの?ということについては、昨年のブログにも書きましたが、 ちょっと汗ばむような軽い運動(ウォーキングなど)で陽気を発散させたり、陽気を発散させる性質がある旬の春野菜を摂ることもおすすめです。

運動について、ちょっと興味深いデータをご紹介します。シドニー大学の研究者たちが世界20カ国・地域の成人を対象に、平日の総座位時間を調査したものです。

日本人はサウジアラビアと並んで世界一長く座っている!

世界20カ国の座位時間平均が5時間なのに対し、日本人は7時間!長時間労働の影響か??

この2年は在宅ワークとなった方も多く、通勤時間が楽になったけど運動不足になったというお声を聞きます。

厚労省の資料では、生活の中で座りすぎている人は座りすぎていない人と比較して、寿命が短く、肥満度が高く、2型糖尿病罹患率や心臓病罹患率が高いことが報告されています。

東洋医学的にいうと同じ姿勢を長く続けることは気の滞りにつながります。気の滞りは万病のもと! 意識して座位時間を減らすとともに、座位の合間に体を動かす時間をつくるなどして、気の流れをよくしていきましょう。新年度の4月、そして暖かくなってきたこの時期、ぜひ、取り組んでみてくださいね。【治療家:熊本 和】