鍼灸修業雑記(中国広州編③)


広州中医薬大学病院の外来問診室の看板には「治未病問診」と表示されていました。
二千年以上前に著された医学書『黄帝内経』に「聖人不治巳病、治未病」とあり、その意味は「名医は病気になってからの患者を治すのではなく、未だ病気になっていない人を治す」ということです。それは東洋医学の診方でみるからこそできること。そんな聖人の足元に少しでも近づきたい!

せっかく中国にきたので、中国の先生に鍼灸治療を志す者へのおススメの本を紹介してもらおうとお願いしました。中国語で書かれた本でも辞書をひきつつ勉強するくらいの心づもりでした。
 
そうすると、なんと!
 
「藤本蓮風先生の本を読みなさい。」と言われびっくり!!
 
まさに私が所属している北辰会の創始者であり代表(2019年現在、会長)のことではないですか。鍼灸大仙堂ではスタッフ全員が北辰会会員であり、北辰会の考え方に基づいた治療をしています。
日本国内の先生に言われるのではなく、鍼灸本場の中国の先生に勧めていただくとは!

これはもっともっと学び、頑張らねばと思った中国の研修の旅でした。

                      [治療家 熊本 和]

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