鍼灸修業雑記(中国広州編①)

【中国広州編①】
 「鍼灸 大仙堂」の治療家 熊本 和(くまもと かず)です。
鍼灸による治療家をめざす者としては、鍼灸発祥の地、中国の鍼灸治療を一度は見ておきたいということで、広州中医薬大学の国際学院と附属病院で研修を受けてきました。
広州中医薬大学付属病院は一日一万人が受診するという大規模な病院でした。中医学と西洋医学両方の科があり、薬局も中薬房と西薬房がそれぞれ同じ規模で設置されていました。
中医学の外来では日本では見たことがない生きた蜂の針を使った「蜂針」を始め、針を真っ赤になるまで焼いて使う「火針」や「吸角」「金三針」「推拿」「耳針」等、いろんな手技を専門とする科があり、患者さんの希望と病状に合った方法が選ばれて治療されていました。患者さんは赤ちゃんから年寄りまで、病状も運動器疾患から脳卒中まで様々でした。入院している脳卒中の患者さんは同病院で西洋医学の科で手術を受け、その後中医学専門病棟で鍼灸治療を受けているという方もたくさんいらっしゃいました。
 帰国してから、学んだことを身につけるために学校のクラブ活動(中医研究会)の中で火針や吸角の練習を部員同士でやりました。ちなみに鍼灸大仙堂では火針、吸角はもちろん蜂針による治療は行っていませんのであしからずご了承くださいね。[治療家 熊本和](つづく)

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