鍼灸修業雑記(フロリダ州編②)

【アメリカ フロリダ州編②】
「鍼灸 大仙堂」の治療家 熊本 和(くまもと かず)です。
お待たせしました!アメリカでの修業雑記つづきです。

アメリカの鍼灸師資格は州単位で認定されるそうです。私が行ったフロリダ州では、鍼灸師は鍼灸治療に加え、漢方薬処方、注射まで可能で、その範囲の広さに驚きました。もちろんその分たくさん勉強するわけですが。
研修先のフロリダ代替医療大学での講義では、神経の流れをふまえた「テンション・ポイント・セラピー」、麻薬中毒改善プログラムに取り組んでいる団体NADAの「耳鍼」、解熱効果のあるハーブをつかった漢方薬のことなど、また様々な患者さんが治療を受けられている様子を見学させていただきました。
「耳鍼」は米軍内でも兵士の疲れた心を回復させるのにも使っているというお話があり印象に残りました。
 「耳鍼」に限らず、鍼灸は大きな設備や電源がなくても、治療家の「手」と少しの「鍼」や「艾(もぐさ)」があれば治療できます。最近では災害時に被災された方々への心身のフォローに鍼灸師がボランティアをしたり、発展途上国でのエイズ発症防止をめざして免疫力をつけるためにお灸の普及活動が行われています。
エコかつ底力のある鍼灸治療の素晴らしさがもっともっと広まればいいなあと思います。[治療家 熊本和] (つづく)

※写真一枚目:フィッシュ&チップス(一人前)、写真二枚目:耳鍼

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