二十四節気 夏至 ◇暑い日も健やかに(その2)◇ 

6月中旬以降、大阪の最高気温は30度前後を推移。湿気も多いし、爽やかに過ごすのも一苦労。ですよね?

明日、6月21日は二十四節気で「夏至」に入ります。一年で一番、日が長くなります。そして、同時に梅雨真っ只中。稲や作物、植物はスクスク育つ時期でもあります。

私が借りている小さな畑の植物の成長も著しいものがあります。

草むらには蚊もいます(涙)

大根や枝豆を植えて、しばらく行かないうちに小さな畑は草ぼうぼうになっていました。植えた作物は草に隠されて、全く見えません。

30℃近い真昼間に鎌を使って草刈りをしました。暑いし、湿度が高いし、大汗だくだくで頑張りました!所要時間30分くらい。

慣れない草刈りは自分の畝だけで限界でした。

草刈り後の小さな畑はスッキリ!大根は大きさ様々なものを10本以上収穫。枝豆だけを残しました。

9月末が収穫時期なのに、もう枝豆のサヤができて膨らみつつあります。早い!!

この草刈りの後が大変でした。サブタイトル◇暑い日も健やかに(その2)◇へ・・・!

30℃近い気温と太陽の元、慣れない作業をして大汗をかき、ふらふらになってしまいました。顔は真っ赤になり、熱がこもっていて、熱中症のちょっと手前な感じ。

すぐにエアコンの冷風で体を冷やし、氷入りの水をグラス2杯飲みました。そうこうしているうちに、腹痛がおこり下しました。これを2回も繰り返しました。

この現象を東洋医学的に考えてみました。

まずプチ熱中症の症状がおきたのは、夏の時期に暑邪を受けて大汗とともに体の陰分が出てしまい、余計に体をクールダウンできず、体の中にこもった熱が上に上がり、顔面紅潮、口が渇き、ふらふらとなる。

そして、一気にエアコンの冷風と冷たい飲み物で体を冷やしてしまい、一時的に脾臓の働きが弱り、水分代謝ができなくなり、下すに至る。

気候やヒトが身をおく環境によって五臓のバランスを崩す原因となることがあります。体の外からの病因としては、風・寒・湿・燥・火と6種類の邪があります。今の時期は暑邪もあるし、梅雨時で湿気が多く湿邪も受けやすいです。脾臓は湿邪が苦手なので、日頃からの養生も大切です。そのことは池田先生のブログ(←クリック)でみてくださいね。

◇暑い日も健やかに◇(その1)はこちら(←クリック)をみてくださいね。

では、では、「夏」もあと半分。ますます熱くなりますが、体をうまく慣らして健やかにすごしていきましょう!お読みいただきありがとうございました。

街路樹のヤマモモ。

【治療家:熊本 和】

二十四節気 小満 ◇暑い日も健やかに◇

鍼灸大仙堂のブログへようこそ。

5月6日に立夏を迎え、本日5月21日には次の節気「小満」となりました。「小満」とは、いのちが、次第に満ち満ちていくころのこと。草木も花々も、鳥も虫も獣も人も、日を浴びて輝く季節です。

気温が夏日となる日もちらほらでてきて(早すぎないか??)、着るものにもちょっと悩ましい時期です。

本格的な夏に向けて、自然界も人も、陽気が高まっていく時期!五臓(肝・心・脾・肺・腎)でいえば、「心」は陽に属し、「火の臓腑」とも言われています。暑い時期に「心」の養生はとても大切です。

私事ですが、「心」に関わる症例をご紹介します。

先週のことですが、夜、お布団に入って寝ようとしても全く眠れず、悶々として、身体を動かしたり、水を飲んでみたり、「3分で眠れる」という曲を聴いてみたり・・・。それでも、どうでも眠れず、朝4時頃から1時間だけ眠って大仙堂へ。

たった1時間しか眠っていないのに、翌日も全く眠くならず、高揚感マックスでした。例えて言うなら、ハエ男ならぬハエ女でしょうか。1986年に公開された「ザ・フライ」をご存じでしょうか。あの強烈な印象が蘇ってきました。

その日に山本先生に鍼治療をしていただいて、おかげさまで2日目の夜にはぐっすり眠ることができました。ただ、なぜ、こうなったかは原因が全くわかりませんでした。

ぐっすり眠った後によーく思い出してみると、ありました!原因が!

眠れなくなった日のランチでめちゃくちゃ辛いものを食べたのでした。細かく刻んだトウガラシが山盛り入ったガパオライスにトムヤムクンスープ。辛さで顔や頭から「火」を噴きそうになりながら、また、激辛の刺激で舌が痛くなりながら完食したのでした。

トウガラシは新陳代謝を促し、東洋医学で言えば「気滞血瘀」に良いとされています。ただし、身体に熱がこもっている人には適しません。熱を助長してしまうんですね。

元々、熱体質の私が、暑さが出てきた時期に辛いものを大量に摂取したことで、「心」に熱があふれて、良質な睡眠を保つ役割をもつ「心」のバランスをくずしたものと考えられます。

トウガラシも適量なら気血の流れを促してくれるでしょうが、熱体質の人が度を超えて摂取すると悪い方向に働いてしまうということですね。

本格的な夏に向けて、熱体質でなくても熱がこもりやすくなりますので、適度な運動をして汗で熱をだしたり、心をゆったりさせるようなリラックス時間も大切してくださいね。

【治療家:熊本 和】

枝豆

二十四節気 穀雨

鍼灸大仙堂のブログへようこそ♪

本日4月20日より二十四節気の暦では「穀雨」に入ります。

春の温かい雨が大地を潤し、穀物の成長を助けてくれる時期です。戸外を歩いていると、昨日の雨で植物や木々の輝きが一層増しているように感じました。農業をされている方は忙しくなる時期でしょうね。また、お庭がある方は雑草との戦いの時期でしょうか。

今年は5月5日までが穀雨となり、立春から始まった春の季節も終わりとなります。春の最後のシーズンを五感(目、耳、鼻、舌、皮膚)で感じながら、過ごしていきたいと思います。

【目・耳・鼻】

【舌・目・鼻】

大仙堂の帰りにランチ。なんとその名は「二十四節気 健康定食」でした。この時期に旬のアジがメイン。

【皮膚・目・舌・鼻・耳】

この時期、ご家庭で花や野菜を育ててみるのもいいですね。上記でご紹介した枝豆は、植木鉢でも簡単に育てることができて、収穫して食べることもできます♪日に日に成長していく様子を眺めるのはとっても楽しいですよ。オススメです!

昨年秋に収穫した枝豆を食べずに、乾燥させて今年用の種にしているものが手元にあります。もし、「育ててみたい!!」「食べてみたい!!」と思われる方には、先着10名の方々に差し上げたいと思っています。ご希望の方は大仙堂受付にて「枝豆の種希望!」と熊本宛に伝言をしてくださいね。

いい季節、五感をフル稼働させてお元気でお過ごしくださいね。

【治療家:熊本 和】

ps.昨年は5人の方に育てていただき、4人の方は大成功でした。お一人の方は残念ながら鹿に食べられて全滅してしまったそうです。

This week’s flowers 20230316

こんにちは!治療家の熊本和です。

3月6日から二十四節気の啓蟄ですが、二十四節気の15日間をさらに3つに分けて虫や動物などの生き物、植物、天候などの変化を知らせてくれる暦が七十二候です。今日、3月16日から5日間は「菜虫化蝶」の候となります。待ち遠しかった春が本格的になってきました♪

今日届いた春らしいお花をご紹介します。

撮影は池田玲子先生です。

☆チューリップ ☆アルストロメリア ☆スイトピー ☆スカビオサ ☆アジサイ    ☆マーガレット ☆ストック ☆ラクスパー

ラクスパーは右端に斜めに伸びているピンク色の花です。デルフィニウムの近縁種だそうです。

ぽかぽか陽気の今日、私が飲んだコーヒーはコスタリカのハニープロセスのものでした。少し浅めに焙煎して、フルーティーな酸味を楽しみました。

東洋医学では、「味」という観点から薬物の効能を分類整理しています。

酸・苦・甘・辛・鹹の5つの味です。中国最古の医学書で今の時代も東洋医学の基本となっている『黄帝内経』の《素問・至真要大論》に、5つの味の作用が記されています。「辛は散じ、酸は収め、甘は緩め、苦は堅し、鹹は軟ず」。2千年以上前の人は長期にわたる薬物の使用経験から味の異なる薬物は異なった治療効果をもつことを知り、薬の用い方を整理したということです。

コーヒーは焙煎の浅さ、深さによって、味を変化させることができます。いつもは少し甘味苦みを感じるやや深めの焙煎加減が好きな私ですが、今日は酸味を心地よく感じる体調だったということでしょうか。そして、夜にこのブログを書いている私はチョコレートをつまんで緊張を緩めようとしているのでした。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

【治療家:熊本 和】

This week’s flowers 20230216 と 世界のコーヒー体験

こんにちは!今週のお花をご紹介します!

写真撮影は池田先生。上に伸びているグリーンがありどう撮るか苦労されたそうです。感謝。

花材のご紹介♪

チューリップ★ラナンキュラス★ガーベラ★ミニバラ★アリウム★スイートピー★ストック★ユーカリ★利休草

春らしい色合わせの花の中から一本、上へと伸びている利休草。

まるで立春以降の自然界の様子をあらわしているように思います。冬の寒い時期はひっそりと隠れていたものが、春の訪れとともに顔をだし成長していく感じです。ヒトも内にあった陽気が張り出そうとしてきます。その陽気をうまく外に発散させていくこと(例えば、少し汗ばむような軽い運動など)で健やかにすごせますよ。

さて、2月の珈琲クラスの実習では世界のいろいろなコーヒーを焙煎、ドリップして味比べをしました!

14ヵ国のコーヒー生豆から参加者おひとりずつに飲んでみたいものを選んでいただきました。

今回選ばれたのは、以下の4種類です。

ゲイシャ

ハワイコナエクストラファンシー 

パプアニューギニア

モカ ナチュラル

選んだ生豆をご自身で、焙煎、ドリップ。試飲してみて、一番人気だったのは、ゲイシャやハワイコナではなく、モカのナチュラル精製の豆でした。こちらの焙煎・ドリップ担当は初参加のまゆちゃんでした。そう!初めてでもとっても簡単に美味しく出来上がります♪

余裕の上級コースのみなさん。

上級コースでは同じ銘柄で10年前の豆と新しい豆、またロブスタ種とアラビカ種の豆、焙煎してから3か月のものとの飲み比べをしました。皆さん手慣れた感じでスムーズに焙煎、ドリップをされて、試飲タイムを楽しんでいただきました。

1か月前のブログで好評だったクイズを今回も♪

Q「ゲイシャ」は「芸者」にちなんでつけられた名前である。

Q.「モカ」は栽培者の妻の名前にちなんでつけられた名前である。

Q.「マンデリン」は果物のマンダリンの爽やかな香りにちなんでつけられた名前である。

Q.アメリカンコーヒーはコーヒー液にお湯をつぎたして薄めてつくる。

どんな回答になったでしょうか?大仙堂で私(熊本)を見かけられたら、答えをつぶやいてみてください。今月も喜んで反応すると思います♪

【治療家:熊本 和】