相手への”思い”は食べ物・飲み物から伝わる!!

こんにちは。
治療家&コーヒーインストラクターの熊本和です。
最近、 薬膳料理、薬膳茶、薬膳カフェ、薬膳セミナーと「薬膳」という言葉をよく耳にします。食べること大好きな私は「薬膳」のことをちょっと調べてみました。

薬膳の「膳」は食事の意味で、薬膳とは、季節や食べる人の体調・体質に合わせ、食材や生薬(漢方薬の原料)を組み合わせた料理のことです。

私たち治療家が拠り所とする東洋医学の最古の医学書『黄帝内経』には、食物各々が持っている性質や働きに従って、病を治療し、養い調和させていくことで健康を取り戻せることが述べられています。

少し引用すると、
「…五穀為養、五果為助、五畜為益、五菜為充、気味合而服之、以補益精気。…」(『黄帝内経』「素問」臓気法時論篇第二十二より)

現代語訳でみると、
「五穀は人体に栄養をつけ、五果はその補助となり、五畜の肉はそれを補益し、五菜は臓腑を充実させます。」

※五穀⇒王冰の説では粳米・小豆・麦・大豆・黄黍(きび)
※五果⇒桃・李(すもも)・杏・栗・棗(なつめ)
※五畜⇒牛・羊・豚・鶏・犬
※五菜⇒葵(わさび)・藿(まめ)・薤(らっきょう)・葱(ねぎ)・韮(にら)
 
二千年以上前の医学書にこのようなことが著されていたのは非常に興味深いですね。

五果の棗。お茶に一つ入れて飲むとほのかな優しい甘味があります。

5年前にある薬膳セミナーに参加したときのこと。
講師の方の「薬膳って難しいことではない。日常のご飯作りの中でも、“相手の健康を思いながらつくる”ことが薬膳の基本。」というお話が今でも心に残っています。
 
で。。。
 
10月の珈琲クラス上級編では、生豆を焙煎した後、”温度に徹底的にこだわっていれたコーヒー”と”そうでないいれ方のコーヒー”の飲み比べをしました。
温度にこだわっていれたコーヒーは、きゅっとひきしまった味で最後まで美味しくいただけました。参加者の方からは「温度にこだわったコーヒーはもてなされているという感じがします!」

確かに!確かに!
食事でもコーヒー(飲み物)でも同じだなあと思った次第です。
食材やその組み合わせも大事かもしれないけど、相手を思って調理することで”思い”が食材の効果をさらにあげることになりそう!と思いませんか?

以下は10月と11月の珈琲クラスの様子です。自分や相手の好みに合った味でいれられるよう参加者一同、腕を磨いています!!

参考文献
※『現代語訳・黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
※『薬膳・漢方の食材帳』実業之日本社

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