「春分」は、二十四節気の一つで、昼と夜の長さが同じになる日として知られています。(正確にはまったく同じではなく、昼の方が少し長いそうです)
日本では「春分の日」として祝日になっており、考えてみればなぜこの日を特別な日として祝うのか不思議です。
春分の日は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ祝日」だそうです。
「毎年3月21日前後」が「春分の日」と決められており、国立天文台が計算した日付をもとに、内閣決議によって決定されます。
この日は太陽が真東から昇り、真西に沈む日で、太陽信仰のあった日本では古来特別な日とされていました。そこに仏教の教え…極楽浄土は西にある…が加わり、先祖供養とも結びついて「彼岸」という習慣が生まれました。
つまり日本では二十四節気の「春分」と仏教の「彼岸」思想が結びついて特別な日になりました。
春分の日は、お彼岸の「中日」にあたる。そのため、お彼岸とも深い関係のある日だそうです。
お彼岸は、ご先祖さまに感謝を伝える期間とも言われており、その期間に供養を行う風習がある。太陽が真東から昇り真西に沈む春分の日は、ご先祖さまのいる「彼岸」と私たちの世界「此岸(しがん)」が通じやすくなる日とされています。
昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、春のお彼岸はこの日を超えて真冬の厳寒はもう来ないの目印であり、これは不思議と実体感に合っているようです。
[治療家 鈴木綾佳]