二十四節気 立夏

緊急事態宣言下のゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。治療家の熊本和です。
今年は5月5日から二十四節気の「立夏」となり、暦の上では8月6日までが夏となります。

「え?もう夏?」

と思ってしまいますが、自然界では陽気がだんだん高まっていく時期で本格的な夏にむけて進行していきます。
木々の葉も若々しい新緑から、しっかり緑色が深まっていく時期。

梅雨までの1か月くらいは爽やかな気候をしっかり味わっておきたいですね。

鍼灸大仙堂の窓から見える古墳。清明の時より緑が濃くなっています!

清明のblogで陽気が増えていく様子をお伝えしたくてグラフを作りましたが、陰と陽が分離してしまっていました(汗)
どうやったらうまくお伝えできるか、、、この1か月考えてきました。
 
やっぱりコレしかない!

最近、練習を始めた水彩色鉛筆で、「太極陰陽図」に二十四節気の移り変わりを組み合わせてみました。

60色の水彩色鉛筆からどの色を使うか、楽しく悩みながら描きました♪

この太極陰陽図が一番わかりやすいですね。

わざわざエクセルなんかしなくてもよかった。。。(^^;)

自然界の陽気が増えていくこの時期に、ヒトも陽気が増えていきます。
身体に陽気(熱)をため込みすぎないのが養生のポイントです。
『黄帝内経』素問の四気調神大論篇ではこれができていないと、秋に「瘧疾」になると書いてあります。なんだか恐ろしい感じがする文字ですね。(瘧疾についてはまた別の機会に。。。)

お散歩やウォーキングでじんわり汗がでる程度に体を動かし、体の陽気(熱)を外に出しましょう。適度に熱を放出しておくことで、夏だけでなくその後の秋、冬も健やかにすごすことができます。

お散歩途中に木々や花の成長を眺めるのも楽しいですよ。

【治療家:熊本 和】



参考文献:『現代語訳黄帝内経素問上巻』東洋学術出版社

 

二十四節気 清明

4月4日から二十四節気の「清明」に入りました。

「清明」は暖かくて過ごしやすい気温となり、草木の新芽もぐんぐん伸びだす時期。街路樹の大きな木の枝の先から黄緑色の若々しい葉っぱが育つ様子を見るのは気持ちいいもんです♪ 鍼灸大仙堂の窓から見える古墳の樹木もしっかり芽吹いていますよ。

季節の移り変わりを「陰陽」の視点でみれば、「春分」から陽気が増えだし、「夏至」で陽気が最大となります。「清明」は陽気が増えだす序盤でしょうか。
イメージ図をエクセルで作成してみました。

東洋医学で最古の、でも、今もとっても重要なことが書いてある『黄帝内経』素問の四気調神大論には、「 四季の気候変化に従い、生気を調整することによって、養生と疾病予防の実際効果を達する」ことが述べられています。
ヒトも自然界の中の一部ですから、こういう大きな流れをふまえた生活や養生をしていけるといいですね。

どんな養生をすればいいの?ということについては、前回の「二十四節気の春分」でもご紹介していますが、 ちょっと汗ばむような軽い運動(ウォーキングなど)で陽気を発散させたり、陽気を発散させる性質がある旬の春野菜もおすすめです。今だとタケノコやセロリなどいかがでしょうか。発散がうまくいかず、のぼせがちな時は酢の物もいいですよ。ただし、食べ過ぎ・バランスにご注意を! [治療家:熊本 和]

参考文献:『現代語訳黄帝内経素問上巻』東洋学術出版社、『東方栄養新書』メディカルユーコン


2020年もありがとうございました!!

子供時代の思い出を少し・・・。

年末になると家や庭の大掃除を家族とともに1~2日がかりでやりました。
やたらガラス戸や窓が多く、ガラス拭きは子供の仕事でした。はあーはあーと息を吹きかけて、雑巾でふき取る!寒いし手はかじかむし大変でしたけど、お正月が近いと思うと、わくわくもしながら頑張れました。

おせち料理は全て母の手作りで1~2週間前くらいから計画的にすすめられていました。棒鱈を水でもどして、黒豆は時間をかけて火鉢やストーブでコトコト煮たり。次々仕上がっていくおせち料理の味見も楽しみのひとつでした。
とにかくお正月に包丁を使わなくていいように準備しつくしていましたね。

30日あたりにはお餅つきをして硬くならないうちにと必死になって丸める。これも半日がかりだったような。フライングで突きたてのお餅を食べると、その美味しいこと!

父は31日に仕事休みとなると黒門市場へ出かけて、刺身の塊やなぜか「ナマコ」を買ってきていました。懐かしい~。
 
今や、おせち料理はデパ地下やネットで注文、お餅も買う、大掃除もまあ適当に。。。と、ライフスタイルはすっかり変わってしまいました。我が家の子供たちは年末年始の思い出ってあまりないのかもしれないと思うと、ちょっと申し訳ない気持ちになります(^^;)
 
と、いろいろと振り返りましたが、そんな父母も雲の上のヒトとなり見守ってくれています。たぶん。

私が鍼灸師になったのはその後なので、両親の病気の苦痛を和らげてあげることはできなかったですけど、両親への感謝の気持ちを忘れず、患者さんにお返ししていきたいと思っています。

2020年もありがとうございました!2021年、さらにお役に立てるよう、初心を忘れず精進していきたいと思います。どうぞ良き新年をお迎えください。【治療家:熊本 和】

相手への”思い”は食べ物・飲み物から伝わる!!

こんにちは。
治療家&コーヒーインストラクターの熊本和です。
最近、 薬膳料理、薬膳茶、薬膳カフェ、薬膳セミナーと「薬膳」という言葉をよく耳にします。食べること大好きな私は「薬膳」のことをちょっと調べてみました。

薬膳の「膳」は食事の意味で、薬膳とは、季節や食べる人の体調・体質に合わせ、食材や生薬(漢方薬の原料)を組み合わせた料理のことです。

私たち治療家が拠り所とする東洋医学の最古の医学書『黄帝内経』には、食物各々が持っている性質や働きに従って、病を治療し、養い調和させていくことで健康を取り戻せることが述べられています。

少し引用すると、
「…五穀為養、五果為助、五畜為益、五菜為充、気味合而服之、以補益精気。…」(『黄帝内経』「素問」臓気法時論篇第二十二より)

現代語訳でみると、
「五穀は人体に栄養をつけ、五果はその補助となり、五畜の肉はそれを補益し、五菜は臓腑を充実させます。」

※五穀⇒王冰の説では粳米・小豆・麦・大豆・黄黍(きび)
※五果⇒桃・李(すもも)・杏・栗・棗(なつめ)
※五畜⇒牛・羊・豚・鶏・犬
※五菜⇒葵(わさび)・藿(まめ)・薤(らっきょう)・葱(ねぎ)・韮(にら)
 
二千年以上前の医学書にこのようなことが著されていたのは非常に興味深いですね。

五果の棗。お茶に一つ入れて飲むとほのかな優しい甘味があります。

5年前にある薬膳セミナーに参加したときのこと。
講師の方の「薬膳って難しいことではない。日常のご飯作りの中でも、“相手の健康を思いながらつくる”ことが薬膳の基本。」というお話が今でも心に残っています。
 
で。。。
 
10月の珈琲クラス上級編では、生豆を焙煎した後、”温度に徹底的にこだわっていれたコーヒー”と”そうでないいれ方のコーヒー”の飲み比べをしました。
温度にこだわっていれたコーヒーは、きゅっとひきしまった味で最後まで美味しくいただけました。参加者の方からは「温度にこだわったコーヒーはもてなされているという感じがします!」

確かに!確かに!
食事でもコーヒー(飲み物)でも同じだなあと思った次第です。
食材やその組み合わせも大事かもしれないけど、相手を思って調理することで”思い”が食材の効果をさらにあげることになりそう!と思いませんか?

以下は10月と11月の珈琲クラスの様子です。自分や相手の好みに合った味でいれられるよう参加者一同、腕を磨いています!!

参考文献
※『現代語訳・黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
※『薬膳・漢方の食材帳』実業之日本社

9月珈琲クラスご紹介

9月も珈琲クラスを開催しました!
基礎コース 9月2日(水)・9月20日(日)
上級コース 9月9日(水)

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日本人が普段から愛飲する飲み物は「緑茶」と思いきや、「コーヒー」がはるかに上回っています。
総務省統計局の「家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング(2017年(平成29年)~2019年(令和元年)平均)」の中から大阪市に注目して調べてみました。

【家計からの年間支出金額】
✓飲料支出合計 53,692円
✓緑茶      2,734円
✓紅茶       812円
✓他の茶葉    1,501円
✓コーヒー    6,043円
✓コーヒー飲料  4,414円
✓果実・野菜ジュース 7,945円
✓炭酸飲料    5,894円
✓乳酸菌飲料   4,160円
✓乳飲料     2,524円
✓ミネラルウォーター 2,998円
✓スポーツドリンク1,248円
✓その他     6,831円

朝の一杯、食後の一杯、ほっと休憩するときの一杯など、いろんなシーンでコーヒーを飲む方が増えてきているのではないでしょうか。

そんなコーヒーなので、どうせ飲むなら新鮮で美味しく、からだに優しいコーヒーがいいですよね♪

珈琲クラスは、ご自分で簡単に家庭焙煎して、本当に美味しくて、からだにやさしいコーヒーを楽しんでいただけるようになるための時間です。
10月は基礎コース7日と11日、上級コース14日に開催します!

興味のある方は鍼灸大仙堂受付までお声かけくださいね。

【治療家&コーヒーインストラクター:熊本 和】

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以下、9月のコーヒークラスの様子を写真でご紹介します。

専用の焙煎器でシャカシャカ焙煎します。カップ4杯分を4,5分で焙煎できます。
上級コースではフライパンや網などの調理器具でも焙煎してみました!かかった時間は・・・?お味は・・・??
いい香りとともに焙煎豆を取り出します。
ドリップにも挑戦!
真剣な眼差しで丁寧にお湯を注ぎます。
参加者それぞれのコーヒーを飲み比べ!
基礎コースの9月のお菓子♪
上級コースの9月のお菓子♪