鍼をするということ。

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患者さんの苦しみを抱え込み
逃れることのない自分との葛藤

雨滴のような息をのみこみ
永遠と続く沈黙

そして自問自答

一歩一歩と思考を重ね
未だ見ぬ世界へと分け入る

命を預かり 鍼をひとつ

鍼をひとつするとはそういうこと
他の何でもない己との会話

やまかつ

自分の体。

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先日の話
20分間早歩きする機会があった
すると
数時間後にふくらはぎの筋肉痛

オイオイ、ホンマか

患者さんの身体の事は
患者さんよりも良く分かりますが
自分の体の事は
自分が一番分からんのでしょうか

イヤイヤ、ただの運動不足
たまにはこんなゆるいはなし

やまかつ

話しをきく。

e (17)
その病の背景に何があるのか

話を詳しく聞かせて頂く中に
一見関係のない会話の中に
本質が隠れていることが多い

思いがけない事が
様々な症状に繋がる

血液データではなく
レントゲン写真ではなく

病と向き合う
患者さんと向き合う
自分と向き合う
いのちと向き合う

やまかつ

最強。

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ここ数ヶ月、王様の三女

朝から次女の頭を寝ながら蹴り
注意を受けるとアッカンベー
弟のおもちゃを奪い取り
朝は毎日
着替えさせてー
ご飯食べさせてー
靴履かせてーと言ってくる
三女の腕は何処へやら

またまた試されておるのです
常に仕掛けてくるのです
人間としての許容量
鍛えられております
ムキー

やまかつ

仕事。

ll (2)
皮膚にそっと鍼をあて
振り向く前に鍼を離す

一見見た目には
同じ動作を昨日
今日明日と毎日
繰り返す鍼仕事

その繰り返しの中
いつも繰り返さない
自分を見ようとする

次々により新しい
自分を見ようとする

仕事というものは
そういうものだと思う

やまかつ