This week’s flowers 20220714 花と夏の過ごし方

1.今週のお花をご紹介!

写真:池田玲子先生
写真:池田玲子先生

ブルーベリー

ヒマワリ

スプレーバラ

セダム

カーネーション

トルコキキョウ

スターチス

モンステラ

2.夏の病因

今年は早めに梅雨明けを迎え、いきなりの猛暑、そして雨による高湿度で、あまり快適とはいえない気候ですね。多くの患者さんからは「急な暑さ、湿気の多さに体がついていかず、しんどいです」というお声を聞きます。

ヒトの心身を不調にさせる原因は、東洋医学では大きく3つに分類されます。

①内因 七情によるもの、怒・喜・憂・思・悲・恐・驚などの精神的因子が一定範囲を超えたり、長期に続き過ぎた時に心身に影響します。

②外因 四季の変化「風・寒・暑・火・湿・燥」が正常範囲を超えたり、その範囲に達しないときに「邪」となって、心身に影響します。また、正常範囲であっても、ヒト側がその変化に適応できない状態の場合も同様です。

③不内外因 不適切な飲食、過労、外傷等

急な暑さ到来や過剰な湿気が続くなど、まさに②外因の「暑邪」「湿邪」に該当します。暑いからと冷たいものを摂りすぎると「五臓」の「脾」の働きを弱めてしまい、体の水の巡りが悪くなり、頭重や体の重だるさ、しびれ、関節の痛みや動かしにくさを引きおこすこともあります。また暑い中、休憩や水分補給なしにいることで、多量の汗とともに「気」も失ってしまいます。

3.夏の養生

どの季節でもお話することですが、大事なことは基本3つ。

①睡眠 十分な睡眠をとることで五臓六腑の修復がされやすくなります。

②運動 夏はからだの中にこもった余分な熱を運動して排出しましょう。また、運動で手足を動かすことで全身の「気」がめぐりやすくなるとともに、胃腸の働きもよくなります。

③食事 質の良いものを適量で。個々の人によってお体の状態が異なりますので、ご自分に合った食事についてアドバイスが欲しい方は担当の治療家にお尋ねくださいね。

4.私のお気に入りのお茶ご紹介

先月の菊花茶に続いて、今月は「玫瑰小豆蔲茶」のご紹介です。

左から、イランの玫瑰花、小豆蔲、中国山東省の玫瑰花。

「玫瑰」は玫瑰花(まいかいか)のことで、ハマナスの花の蕾です。バラのような香りがします。気血の流れをよくしたり、美容効果も期待できるそうです。「小豆蔲(しょうずく)」はカルダモンです。カルダモンはスパイスの女王と言われていて、血のめぐりをよくしたり、痰をとったり、鼻詰まりにも作用するそうです。どちらもそれぞれにいい香りでリラックス効果も大きそうです。

これらをミックスして90℃のお湯で花茶をつくり、氷の上に落として冷やしました。小さな茶杯で2,3杯いただきましたが、からだの中に爽やかな風が吹き抜けるようでした!

蒸し暑い日が続きますが、工夫してお元気でお過ごしくださいね。いつでも鍼灸でもサポートさせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。

【治療家:熊本 和】

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