芒種は、二十四節気の第9の節気であり五月節です。
小満(5/21)から数えて15日目頃をいいます。
ふと、芒種の芒とは?
芒(のぎ):米や麦などの花の外側についている針状の突起のこと。禾とも書く。
では、芒種とはどういう時期か?
芒のある穀物や稲や麦など穂の出る穀物の種をまく季節ということから、芒種と言われています(実際の種まきは、これよりも早い時季に行うそうです)。
さらに二十四節気を5日ずつに分けた、
七十二候(しちじゅうにこう)では芒種から5日間を、
蟷螂生(かまきりしょうず)6月5日頃
字の如く、カマキリがワーっと産まれる時期。
腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)6月10日頃
これは分かりにくいですが、カマキリ同様に蛍の発生、舞う時期。
(昔は腐った、湿った草からも蛍が産まれると思われていたらしい、実際は湿った場所にも蛍が生息していたともある。)
梅子黄(うめのみきばむ)6月15日頃
字の如く、青梅が熟し始め黄色味を帯びていく時期。
という風に古人は自然の変化を鋭く読み取り、
食料の確保や、季節変化への対応を対策を行っていました。
総じて芒種は、次第に梅雨めいて、五月雨(さみだれ)の季節のこと。
とありますが、今年は例年よりだいぶ早くに梅雨入りしました(5/24日頃〜)
ジメジメして不快、雨で洗濯ものもままならない、カビ対策etc….
と、雨を嫌がるのはヒトくらいで自然界では恩恵。
と言う感性。
大事ですよね、自然の上に生かされている。
あくまでも自然をお借りして生きている、自然を無視してねじ曲げて生活し続けることはできないなぁ。
と思い、雨音を聞きながら、
室内干し、カビ対策に励みましょう(我が家の急務なんです!梅雨明けろー笑)
[治療家 矢野慎也]
↓
「ちょっと東洋医学」
梅雨といえば雨による湿気ですが、
東洋医学ではこの“湿(しつ)”が、なかなかな癖もの。
長雨の季節や、長く雨に打たれる、長時間水に浸かる、湿気っぽいところでの生活などしていると、
脾胃(消化器系)への負担となり、
“湿”邪として体の各所に停滞します。
湿に関する症状として、
※全ての症状が必ずしも湿による物ではありません、総合的な診断が必要です。
症状が当てはまっても湿の関与があるのかなぁー、どやろなぁー程度で考えていただけると幸いです。
上の方(アタマ)に溜まれば口が粘る、頭重感、めまい、
真ん中(カラダ)に溜まれば食欲減退、腹部膨満、悪心嘔吐、
下の方(下半身)に溜まればに下痢、下肢の浮腫、白色帯下(おりもの)過多など、
皮膚などの表面に溜まれば、体が重くだるくなる。
参照 弁証論治 中医学基礎理論
対策として、脾胃は手足、四肢に深く関与しているのでしっかり動かす。
要は運動してしっかりお腹空かせましょうってことですね。
(実は運動不足すぎて、この時期時々臀部に神経痛が……、湿の関与ありかと。)
最後までお読みいただきありがとうございます!!
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