樹齢三千年。

山②
ピンと張りつめた空気の中
圧倒的な存在感と
静かなたたずまい

枝と枝が絡み合う樹形
少し見ただけでは生きているのか
枯れているのかさえ定かでない

人が描く概念や想像すらも隔たりのある時の流れ
自然のまま あるべき姿のまま
そこに立っていた

三千年生きるとは
こういうことなんだと感じる

やまかつ

年賀状。

夕焼け②
新年の始まりの
ごあいさつを
その前年の年末に
考え考え書き書き

なんとも不思議な感覚

ちょうど一年という
塊と塊の間に立ち
左右に首を振りながら

うまく繋ぎ目を合わす

そんな非日常の動きの中
来年の年賀状ができました

やまかつ

クリスマス。

写真 (32)
サンタが家にやってきた

その娘たちの興奮たるや
聞いたことのない奇声に
ポップコーンのように
飛び跳ね踊り 散らかす

彼女たちの中では
夢の世界ではなく
そのコトこそが現実なんだ

それはそれは嬉しそうな
顔を私たちに見せてくれ
その顔を見たサンタも嬉しい

あぁ、「嬉しい」の原点を見た

やまかつ

守破離の破。

写真 5 (2)
伝統の型に合わせ
自分の器を拡げた後
型が破れるコトを謂う

「破る」ではなく
「破れる」である

脱したい 離れたい
と常に考えている間は
型の中から出ることはない

一心不乱に突き進む結果
気付くと型が破れている

その流れ そのコトこそが
本当の意味での型破り

やまかつ

怒りのチカラ。

写真 2
久しぶりにブチ切れた
が、理性がはたらき
ギュッと内側に押し込み
自分の中に片付けた

片付けたつもりが
ズキズキの頭痛
ゴリゴリの肩凝り
シャーシャー下痢
なんじゃこりゃ

「あれや、あれしかない」

気づくと体は緩んでいく
怒りのチカラをなめていた

やまかつ