見上げる。

夕焼け②
夜空を見あげるとき
地球から夜空を見あげるとき
無数の星がキラキラと輝くなか
少し想像してみればいい

宇宙から地球を見つめることを

真っ暗で広い闇の中
青く明るい星が
イキイキと浮かんでいる

宇宙に存在する
無限の星のひとつ
小さくも大きな地球

そして、私たちも
地球の限りある
小さくも大きい生命のひとつ

やまかつ

スター誕生。

淀川河川敷
おばぁちゃまの手作りドレスで
長女と次女のピアノ発表会

演奏が早々に終わって暇な次女
ウズウズしてきた三女を連れて
近くの河川敷へお散歩に行った

おぉ!!映画のワンシーンのような写真

手作りドレスが自信満々のおばあちゃま
長男を抱えながらのビデオにカメラの妻
妻の胸の中でヨダレを垂らし爆睡中の長男
青いドレスでおすましモード全開の長女
演奏が終わり解放感いっぱいのお姫様次女
次女の言動が気になってしょうがない三女
その次女と三女が川に落ちないか心配な私

あぁ、そうか
それぞれが映画の主人公やったわ
それぞれがスターでええんやったわ
と、改めて気付かされましたとさ

やまかつ

ひとつながり。

木々③
虚に触れ うかがい
その中に身を投じる

内側からみたその景色は
外側のそれとはまた違い
色 質感 感情が入り交じり
なんとも形容しがたい
ひとつの虚を成している

私という宇宙が私なりに
寄り添い 汲み取り 共に流れ

そして ひとつ鍼をする
そして 小さな花が咲く

やまかつ

場の大きさ。

夕焼け
右足を出して左足を出す

この足の下は靴下と靴底
この足の下は夢へと続く道

この足の下には地球があり
私が宇宙に飛ばされないよう
重力で引っ張ってくれている

右手を出して人に触れる

この手の下は患者さんのお腹
この手の下には感情が渦巻く

この手が触れているのは己であり
厳密には自分の手ではなく
更に厳密には触れさせられている

そんな感じです

やまかつ

距離感。

大仙公園の木③
人・モノ・場所との出会い
急速に距離が縮まり

好意的な感情が生まれるその瞬間
それは偶然という必然

そして別れ
己から意識的に離れる
距離をおくということ

否定的にも感じられるその行為
それは次なるステージへの旅立ち

いかに快く離れるのか
そこを意識できるのか
その瞬間にこそ想いが宿る

やまかつ