パンツ一丁。

マルコ
服を脱いで鏡の前に立つ
服を着ていない私がいる
パンツ一丁がそこにいる

普段は父親としての服を
また、先生としての服を
更に、大人としての服を
時と場に合わせて替える

その何枚もの服を脱いだ
鏡前のパンツ一丁の私は
本当は何がしたいのか

自分の中心に問いかける

やまかつ

ルールのひとつ。

滑り台②
娘たちの就寝前

子ども部屋にて
お姫様ごっこをしている

そこへ妻がひとこと
「喧嘩するか、誰か泣いたらそこで終わりやでー」

そのルールええなぁ
臓腑が喧嘩することなく
またどの臓腑も泣くこともない

そんな鍼がしたい
あぁ、感謝感謝

やまかつ

見上げる。

夕焼け②
夜空を見あげるとき
地球から夜空を見あげるとき
無数の星がキラキラと輝くなか
少し想像してみればいい

宇宙から地球を見つめることを

真っ暗で広い闇の中
青く明るい星が
イキイキと浮かんでいる

宇宙に存在する
無限の星のひとつ
小さくも大きな地球

そして、私たちも
地球の限りある
小さくも大きい生命のひとつ

やまかつ

スター誕生。

淀川河川敷
おばぁちゃまの手作りドレスで
長女と次女のピアノ発表会

演奏が早々に終わって暇な次女
ウズウズしてきた三女を連れて
近くの河川敷へお散歩に行った

おぉ!!映画のワンシーンのような写真

手作りドレスが自信満々のおばあちゃま
長男を抱えながらのビデオにカメラの妻
妻の胸の中でヨダレを垂らし爆睡中の長男
青いドレスでおすましモード全開の長女
演奏が終わり解放感いっぱいのお姫様次女
次女の言動が気になってしょうがない三女
その次女と三女が川に落ちないか心配な私

あぁ、そうか
それぞれが映画の主人公やったわ
それぞれがスターでええんやったわ
と、改めて気付かされましたとさ

やまかつ

ひとつながり。

木々③
虚に触れ うかがい
その中に身を投じる

内側からみたその景色は
外側のそれとはまた違い
色 質感 感情が入り交じり
なんとも形容しがたい
ひとつの虚を成している

私という宇宙が私なりに
寄り添い 汲み取り 共に流れ

そして ひとつ鍼をする
そして 小さな花が咲く

やまかつ