花を描くこと。

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細部にこだわり
細かく描写しつつ

余白と全体の
バランスを考え

且つ、自分の思考が
極力入らないように

花を描く作業は
鍼を合わせる所作
そのまま

患者さんの
ひとつひとつの
ツボに花を咲かせたい

やまかつ

周りを見渡す。

写真
自分を知ろうとすると
自分以外を知る必要がある

目の前で起こること
良いことも悪いことも
気にしないような
どうでもいいことも

目の前の現実が結晶化され
それが集約されたものが
紛れもなく自分自身

逆に言うと
私という個が分散され
目の前に散りばめられた世界
これこそが現実

ゆっくり周りを見渡す
目に映る全てに
意味のないものはない

やまかつ

仲直りさせる術。

写真
子どもの喧嘩を
仲直りさせる術は
正邪の気が入り乱れる
身体の状態を治療する
鍼術の練習になりまくる

昨日も、次女と三女が
夜九時スタートの大喧嘩
眠たい、譲りたくない
泣く、叫ぶ、鼻水出す
ぐちゃぐちゃの状態

お互い笑顔でいれるよう
重要な手順を踏み
幾つもの方法の中から
組み合わせをチョイス

日常茶飯事に現場の力
鍛えられておりまする

やまかつ

対話。

写真2
シャッター越しに階段を見上げ
現実との境目をくぐり抜ける
一段一段 場の空気が変容し
体の軽さと重さが同時に出現

一歩中に入ると そこは異界
神棚に挨拶 全ての窓を開放
外部に拡がる世界を取り込む

香炉に火を灯し ゆっくり歩く
静かに息を吸い 息を吐く

床にも 壁にも 天井にも
何もないこの空間にも
囲われたこの場所に 命が宿る

やまかつ

あるがまま。

写真
息をするのも忘れ
我を忘れているその瞬間

空高く 地深く
身体が浮き上がるように
足が吸い込まれる

それは自分ではなく 何か
何かではなく それは空気
抑揚のない張りつめた空気
更に 透明感を増していく

身体がそう感じるからこそ
意識にも確かな変化が刻まれる

祈るということはそういうこと

やまかつ