霜降(そうこう)とは、朝夕にぐっと冷え込み、霜が降りる頃のこと。初めは山のほうで、12月に入ると平野にも霜がやってきます。
「霜降」は秋の最後の二十四節気。
次の「立冬」からは冬の始まりです。
○秋は「肺」をいたわる季節
中医学の「肺」は、呼吸機能のほかにも、水液の一部、体温調節機能、免疫機能の一部まで含んでいます。
肺の働きの一つに呼吸によるガス交換がありますが、「呼気(吐く息のこと)」は肺が受け持ち、「吸気(吸う息のこと)」は腎が受け持って呼吸が成り立っています。
新鮮な空気は腎におさめ、肺は濁気を排出して体の気を入れ替えています。
肺は呼吸作用を通して気や水液代謝をしますから、この作用が衰えてくると、咳や痰、息切れ、喘息などの症状だけでなく、浮腫や頻尿、尿の減少などのトラブルも出てくるようになります。
[治療家 鈴木綾佳]
二十四節気 寒露
寒露(かんろ)とは、夜が長くなり、露が冷たく感じれてくる頃のこと。
朝晩の冷え込みはきつくなりますが、空気が澄み、夜空にさえざえと月が明るむ季節です。
二千年以上前に東洋医学の思想、養生のことを語った中国の古典名書に記載されてる事です。
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秋は「収斂(しゅうれん)」の季節と言います。万物が成熟して収穫される。
徐々に空から強い風が吹き、大地には粛清とした気配が漂います。
秋の養生法⇒鶏と同じように、早寝早起きすべきである。
そうすると、心を安らかにし、陽気をひそめて、天地の粛殺した気の影響を和らげます。
これに背くと、秋によく活動する肺気(呼吸気系)が傷みます。
すると、冬に影響が出てきます。
毎日完璧に養生をする事は誰だって難しいと思います。
でも、知っているのと知らないのでは違ってきますよね。
少し不調を感じた時には早寝早起きを心がけてみて下さい^ ^
急に寒くなってきたので、風邪には注意して下さいね!
(古典名書と二十四節気は同じ中国で作られ日本に伝わってきています。)
[治療家 鈴木綾佳]
二十四節気 秋分
秋分とは、春分と同じく昼夜の長さが同じになる日のこと。これからしだいに日が短くなり、秋が深まっていきます。
夕立に伴う雷が鳴らなくなるころ。入道雲から鰯雲へ、秋の空が晴れ渡ります。
秋の主気は「燥」。(乾燥の事です)
夏の疲れが残っていたり、胃腸の不調や元気が不足している人には「燥邪」となります。
燥邪対策としては、肺や体を潤す作用のある食べ物を取る事です。
秋に旬をむかえる柿、銀杏、木耳、青梗菜、梨、落花生などが体を潤す作用を持っています。
[治療家 鈴木綾佳]
梨は熱を収めて、のどの渇きを解消してくれます♪
古典より
梨と蟹は一緒に食べないようにと言う勧告が古い書籍に記載されています。
一緒に食べるとで胃腸を傷つけ、嘔吐したり、腹痛起こしたり、下痢したりするので気を付けて下さい!
寒性の梨と蟹の組み合わせが胃腸を冷やし、これらの症状を引きを起こしやすい要因と考えられますので気を付けて下さいね^ ^
二十四節気 白露
白露とは、大気が冷えてきて露を結ぶ頃のこと。ようやく残暑が引いていき、本格的に秋が訪れてきます。
空がだんだん高くなる9月!
秋は暖かい日と涼しい日を繰り返しながら、徐々に陰気が増し、自然界の気は陽から陰に変わってきいます。
自然の摂理に従うと、人間の生活も陽気を発散させず、冬に備えて養うのが一つの養生です。
夏の疲れが残っていて怠さや疲労感のある人は、気を補う作用のある食物を食べて、元気を回復させなければなりません。
秋かつお、さけ、さば、さんま、さつまいも、山いも、ぶどう、りんごなどは気を補い血液の循環を良くするので、夏バテが残ってる人にはおすすめです。
しかし、昔から「天高く馬肥ゆる秋」と言われるだけに、体に良いものでも、食べ過ぎれば肥満をはじめ逆効果の可能性にもなります。
適量を気にしながら、食欲の秋を楽しみたいですね‼︎
[治療家 鈴木綾佳]
二十四節気 処暑
処暑(しょしょ)とは、暑さが少しやわらぐころの事。
朝の風や虫の声に、秋の気配が漂い出します。暑さが和らぎ、穀物が実り始めますが、同時に台風の季節の到来でもあります。
季節では秋と言ってもまだまだ暑い日が続いていますね!
汗をかくことは、老廃物を出し、体を涼やかにして体温を調節する意味をもちます。
健康のためには1日1回は汗をかいた方が良いと言われるのもこの為です。
過剰に汗をかくと一緒にエネルギー(気)も出てしまうので食事だけではなく、生活習慣として30分くらいの昼寝をすることも暑い日を快適に過ごす秘訣です^ ^
[治療家鈴木綾佳]