鍼って効くんですか

はい。非常に効きます。というか、効かせます。
たまに「鍼は効かない」という話を聞くことがありますが、それは術者の知識、技術、経験の問題です。ひとりひとりの患者さんに合わせて効かせる治療ができるよう、治療者側がたくさんの引き出しを持っておくべきであると、私たちは考えております。

痛い所に刺さないのですか

硬くなっている筋肉をほぐすため、その部分の血流をよくするため、直接患部に治療することはありません。痛みや痒みなど激しく症状がでている場所は、今まさに、患者さん自身の力がその場所を治そうと頑張っている所です。よって、私たちが直接手を加えることはありません。
私たちは病の根幹を調節することで、患者さんの力(自然治癒力)を更に発揮しやすい状態にしていくのです。

どのくらいのペースで治療すれば
いいですか

疾患や状態にもよりますが、最初の数ヶ月は週2~3回程のペースで診させて頂くのがベストであると考えております。その後に症状が落ち着いてきましたら、週1回、10日に1回、2週間に1回、と間隔を空けていきます。月1回、健康管理のために来られる患者さんも多数おられます。
また、東京や九州など遠方から来られる患者さんは数ヶ月に一度大阪に来られ、何日か連続で受ける、というサイクルで診させて頂いております。

保険は効きますか

ごめんなさい。効きません。
私たちは全うな医療として鍼灸治療を行っておりますが、残念ながら現在の医療保険制度では国に認めてもらえていない、というのが現状です。早く、保険制度が改正し、この素晴らしい東洋医学が世の中に拡がるよう、今後も精進するばかりです。

不妊治療はできますか

はい。現在、不妊治療のために来院されている方が多数おられます。
鍼灸治療のみ、高度生殖医療と併用、漢方薬と併用等、様々なスタイルがありますが、これまで実際に出産された方は数えきれないほどおられます。
私たちは東洋医学の立場として「求子之道 首先調経」、まずは月経を整えることこそが、妊娠の一番の早道であるという立場をとっております。自然な月経が来ることで、自然と子供を宿すことができ、自然な出産、自然な子育てと繋がっていくものです。

妊娠中に鍼灸治療をしても
大丈夫ですか

お母さんの状態、お腹の中の子どもの状態、両方をわきまえて治療させて頂きます。
つわりや逆子は、基本的にはお母さんの状態を整えることで自然と治ることが多いです。また、妊娠中に風邪を引いた場合など、基本的にお薬は飲めませんが、鍼灸治療では積極的に治療ができます。また、産後の乳腺炎なども得意とします。
私には子どもが4人いますが、実は4人とも自宅出産!!!この時に産前産後の心身のケアは、かなり学ばせて頂きました。

子どもに鍼灸治療をしても
いいのですか

もちろん。子どもの治療もしています。基本的には刺さない鍼(古代鍼、打鍼)で治療させて頂きます。乳幼児の疳虫や夜泣きなどのほか、アトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患、先天性の病を患っている子どもなど、たくさん来られます。 実際に私も父の鍼を受けて育ちましたし、私の子どもたちも常に私の鍼を受けて、すくすくと成長しております。

風邪を引いても鍼灸治療をしても
いいのですか

風邪に限らず、ギックリ腰や眩暈などの急性症状であっても治療はさせて頂きます。
むしろそのような急な症状の場合ほど、早く治療をしたほうが治りも早く、1回~数回で治ることもよくあります。

美容やダイエットの鍼は
していますか

美容のために顔に鍼をしたり、ダイエットのためだけに鍼をすることはありません。
しかし、治療を重ねる中、肌のキメが細かくなったり、健康的に痩せることはよくあることです。根本的な治療をすることで、本来あるべき姿に戻す。いわば、より自然の姿に近づける事こそが、美しく年を重ねる一番の秘訣であると、私たちは提案致します。

西洋医学のお薬を飲んでいますが、
併用できますか

はい。できます。
我々としては西洋医学のお薬を飲みながら鍼灸治療をすることに対して、推し進めていく立場ではありませんが、急にやめることができないお薬や抗癌剤などを併用し、上手くバランスを取りながら治療させて頂いているケースも多くあります。