毫鍼(ごうしん)

いわゆる、一般的な刺す鍼です。
“刺す”というよりも“合わせる”といった方が正しいでしょう。
静かに気をうかがいながら、響かせることもなく、
一定時間その場に置くことで、ツボの動きをゆっくりと待ちます。

古代鍼(こだいしん)

鍉鍼のひとつ。刺さない鍼です。
皮膚にそっとあてたり、かざしたりして、気を動かします。
こんなんでホンマに効くんかいな?と思われがちですが、効き方は抜群。
小さな子ども、敏感な方に使うことが多いです。

打鍼(だしん・うちばり)

これも刺さない鍼です。
安土桃山時代の鍼術家、御園意斎によって発案された日本独自の腹部打鍼術。
小さな木槌を使って、太く先の丸い鍼を叩き、お腹を響かせることで気の停滞を昇華させます。
小さな子どもや妊婦さんの他、重篤な状態の方に対して使うことが多いです。

お灸(おきゅう)

米粒の半分ほどの大きさに、もぐさをひとつひとつ指でひねり出します。
8割ほど燃えたところで火を消す知熱灸、最後まで焼ききる透熱灸など、
その人、そのツボの状態に合わせて使い分けます。