鍼灸 大仙堂

東洋医学の世界では、“気”が体の上下、左右、前後、内外と、ある法則性をもって流れていると考えられていますが、そこにある条件が加わると、その流れは急変します。

好きな人の前に行くと、顔が赤くなったことを思い返してください。これは、急に気が上に移動した姿といえます。この場合、よっぽどの事がない限り、上に挙がった気は元いた場所に戻り、赤くなった顔は普通の顔に戻ります。

しかし、何らかの原因で一方に移動した気が同じ場所に長時間とどまると、そこから全体としてのバランスを崩すこととなり、最終的に様々な症状、病へと発展することがあるのです。

例えば、食べ過ぎの後、腹部に気が停滞し、お腹が痛くなり、臭い下痢をして治る。
風邪を引くと、背中に気が停滞し、寒気や頭痛が起こるが、寝汗が出て治る。

一見当たり前のようなことも全て、気の移動と停滞で説明ができるのです。
私たちは、全ての症状、全ての病に対し、体の中で、心の中で、気がどのように、どこに移動し、歪み、停滞しているのかを徹底的に突きつめ、分析、論理的に解釈し、治療させて頂きます。

●話を聞く(問診)

その病の背景に何があるのか。
話を詳しく聞かせて頂くなかで、一見関係ないような会話の中に、本質が隠れていることが多いことに気付きます。思いがけない事が、様々な症状に繋がっていることがあるのです。東洋医学のモノサシで病を測るため、できるだけ協力して頂けたらと考えております。

●体を診る(体表観察)

人はイキモノであり、常に変化するものです。また、ひとりとして同じ体はありません。
更に、季節により、時間帯により、場所により、人の体は刻々と変化していくものです。
私たちは舌、腹、脉、背中、手足など、毎回30ヶ所以上の場所を細かく診させて頂くことで体の声を聴き、今、この体はどのような状態にあるのかを客観的に捉えていきます。

●病を分析する(弁証論治)

患者さんの話を聞かせて頂き、体を診させて頂いたことを総合して、病を分析します。
話の内容から、顔の血色から、舌の潤いから、脈のリズムから、ツボの深さから、 その痛みがどのように変化していくのか、その病がどのような経過を辿っていくのかを、全ての情報を細かく分析、理論的に解釈し、見極めます。

●治療をする(少数穴治療)

治療の手段は鍼と灸のみ。
病の根幹の気の歪み・停滞に対して鍼や灸をさせて頂きます。その場所はほぼ1ヶ所。多くても2~3ヶ所です。
道しるべが幾つもあると迷うように、治療箇所を少なくすることで、患者さんの気が分散されることなく、一方向に大きく動き出します。
病の根幹がダイナミックに動くことで、様々な症状も治っていくのです。

●毫鍼(ごうしん)

いわゆる、一般的な刺す鍼です。
“刺す”というよりも“合わせる”といった方が正しいでしょう。
静かに気をうかがいながら、響かせることもなく、一定時間その場に置くことで、ツボの動きをゆっくりと待ちます。

●古代鍼(こだいしん)

鍉鍼のひとつ。刺さない鍼です。
皮膚にそっとあてたり、かざしたりして、気を動かします。
こんなんでホンマに効くんかいな?と思われがちですが、効き方は抜群。
小さな子どもさん、敏感な患者さんに使うことが多いです。

●打鍼(だしん・うちばり)

これも刺さない鍼です。
安土桃山時代の鍼術家、御園意斎によって発案された日本独自の腹部打鍼術。
小さな木槌を使って、太く先の丸い鍼を叩き、お腹を響かせることで気の停滞を昇華させます。
小さな子どもさんや妊婦さんの他、重篤な患者さんに対して使うことが多いです。

●お灸(おきゅう)

米粒の半分ほどの大きさに、もぐさをひとつひとつ指でひねり出します。
8割ほど燃えたところで火を消す知熱灸、最後まで焼ききる透熱灸など、その人、そのツボに合わせて使い分けます。

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