リズム。

写真 2 (2)
海から陸へやってくる波
意識して感じる心臓の鼓動
闇夜を照らす月の満ち欠け
様々な季節の移り変わり

このリズムの中に生まれ
このリズムの中で生き、死に
また、リズムの中に生まれる

この秩序は狂う事がなく
小さな円は大きな円を支え
ある抑揚を別の抑揚が包む

そう
ひとつの環のなかで

やまかつ

鍼をするということ②。

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さて
鍼をするのは私なのか
私を集中させるのが鍼なのか
私がそのツボに鍼を刺すのか
そのツボが私に刺さるのか
両者なのか
どちらでもないのか

これら私と鍼と相手が複雑に
絡み合い分離することはできない

ひとつ なじませること
ひとつ つながること

その瞬間
結果として鍼が成立
それが鍼をするということ

やまかつ

鍼をするということ。

e (18)
患者さんの苦しみを抱え込み
逃れることのない自分との葛藤

雨滴のような息をのみこみ
永遠と続く沈黙

そして自問自答

一歩一歩と思考を重ね
未だ見ぬ世界へと分け入る

命を預かり 鍼をひとつ

鍼をひとつするとはそういうこと
他の何でもない己との会話

やまかつ

自分の体。

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先日の話
20分間早歩きする機会があった
すると
数時間後にふくらはぎの筋肉痛

オイオイ、ホンマか

患者さんの身体の事は
患者さんよりも良く分かりますが
自分の体の事は
自分が一番分からんのでしょうか

イヤイヤ、ただの運動不足
たまにはこんなゆるいはなし

やまかつ

話しをきく。

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その病の背景に何があるのか

話を詳しく聞かせて頂く中に
一見関係のない会話の中に
本質が隠れていることが多い

思いがけない事が
様々な症状に繋がる

血液データではなく
レントゲン写真ではなく

病と向き合う
患者さんと向き合う
自分と向き合う
いのちと向き合う

やまかつ